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ウィークリーN

第171回●2006年2月26日(日)

  「車いす仕様車スロープタイプ・3車種比較」


 前回に引き続いて今回は、ちょっとスロープタイプ車いす仕様の3車種を比較してみたいと思います。通常比較されるのは価格とか形式とか、車いすプラス何人とか、室内の広さとかだったりしますが、ここではちょっと変わった細かい比較を。対象は
・ボクシー(トヨタ)…自家用車
・シエンタ (トヨタ)…自家用車
・セレナ(日産)…デイサービスの送迎車 です。

 まず、スロープタイプのスイッチを押してから何秒でスロープが降りて乗車可能になるかと言うこと。これって意外と資料でも紹介されていません。でも、重要なんですよ。特に雨の日は、何秒長く濡れちゃうかってことですから。
 さて、先週ご紹介したボクシーです。仕組みは車高を低くするニールダウンとスロープ降下が、共に電動。スロープ傾斜は8度です。

ニールダウン+スロープ降下=22秒
逆に上げるときは=19秒
 シエンタは他の2車種より小さめで、スロープ引き出しが手動式です。 しかし慣れれば手早くやれるので、待つ時間は短いです。

ニールダウン8秒+スロープ引き出し5秒=13秒
スロープ収納3秒+車高アップ6秒=9秒

  こちらはボクシーとほぼ同じ大きさ、タイプの日産セレナで、通っているデイサービスの送迎車です。ニールダウン+ スロープ降下が電動。スロープ傾斜は10度。

ニールダウン+ スロープ降下=10秒! 早い。
逆に上げるとき=13秒でした。
 スロープを下げるときはセレナ、上げるときはシエンタが1番早いということです。どちらも遅いのがボクシー。しかし、ニールダウンがセレナとボクシーで倍も時間が違うとは。計ってみてちょっと驚きでした。
 スロープ収納時の状態についてもふれておきましょう。残念なのはトヨタ2種は、いずれもスロープを立てた状態であること。これだと、後ろの荷物が取れないんですよ。ちょっと不便です。
 一方こちらはセレナ。スロープは床に収納されています。これだと荷物も簡単に取り出せますね。

 さて、もう一つ実はこの写真で気づいたことがあります。それはセレナのスロープにははしご状に黒い滑り止めがついていること!うーん、トヨタは車の使い勝手をもう少し頑張って欲しいなあ。

 こう見てくると同じ大きさの車では、圧倒的に日産セレナが有利って感じですよね。でも、うちはボクシーを選びました。なぜか?
 
 前回も書きましたが、それが「サービス」なんですね。車の大まかな性能自体はさほど変わりません。しかし、いつでも安定した高いサービスが受けられるネッツ南国に慣れちゃうと、もう他では物足りなくなってしまったんです。車は使用期間が長いですから(うちは10年近く乗ります)、普段のサービス体制は非常に優先順位が高くなるのです。

  物の性能自体、ほとんど差が無くなってきた今の時代、うちのような選択をする人は案外少なくないのかもしれません。

 
 
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