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第350回●2009年8月9日(日)

 「ああ、なつかしのセサミ・ストリート!!」

 先週、パソコンで検索をしているとき、ふと思いついてセサミ・ストリートを検索にかけてみました。

 「セサミ・ストリート」…改めて説明の必要もないほどの、有名な英語の子供向け教育番組です。初めてアメリカで放映されたのは1969年ですが、日本で初めて放映されたのは1971年の夏休みと冬休みのようです。1972年4月からは、教育テレビでレギュラー放送が始まりました。

 ちょうど私が中学1、2年生の英語を習い始めた頃でした。夏休みや冬休みは毎日2回放送されていましたっけ。テキストを買い、午前の放送はテキストを見ながら内容を把握し、午後はテキストを見ずに楽しむ。放映時間は1時間ですから、当時は珍しかった「生の英語」に毎日2時間どっぷり浸かることができたわけです。私は留学経験はまったくありませんが、発音だけはよくほめてもらいました。すべてセサミストリートのお陰で、私にとってはセサミのキャラクターは懐かしい友人なのです。

 検索からネットサーフィンが始まり、アマゾンであるものに目を留めました。「Sesame Street: Old School 1 (1969-1974)」DVDです。これはひょっとして、初期の頃の放送をDVD化したものでは!?と、興奮しました。だって、35年ほど前の映像って、ほとんど見られないものばかりでしょう?直輸入盤で、和訳もないものでしたが…気がつくと、2本買っていました。(笑)

 ちなみにウィキペディアに「セサミ・ストリート」は、こう出ています。

 『セサミストリート』は現在、180もの国々で放送されている。・・・(中略)
 元々はスラムなどに住むプエルトリカン(プエルトリコ人)、黒人などの子供たちが小学校就学時に、少なくともアルファベットや10までの数を数えられるように、合わせて学力の底上げを狙った番組。番組の舞台も音楽もすべて、そうした子供たちに親近感を持ってもらえるような工夫がされている。アメリカでは、そうした子供たちの基礎学力はこの番組で明らかに向上したが、白人中流家庭でこの番組を視聴した子供たちの学力の伸びはそれ以上で、学力格差の解消までにはつながらなかった。

 へぇー、そういう意味があったんだ…。そう言えば、プエルトリコ人の出演者、マリアとルイスはスペイン語を話していました。スペイン語のあいさつや20までの数の数え方も、この番組で覚えたものです。

 そして数日後、念願のDVDが到着しました。

 なつかしのキャラクターが勢揃いです。1巻につき、3枚のDVDが入っています。1枚に、放映された1話が2つほどと、特典映像が収録されています。
 ワクワクして再生しようとすると…
 なんと、再生できない!

 調べてみると、DVDには市場シェアを守る目的からリージョンコードというものがあり、国によって違うのです。リージョン1=米国、カナダのもの。 リージョン2=日本、欧州、中東、南アフリカ、エジプト。ちなみに、リージョンは6まであります。つまり、日本国内用のDVDプレーヤーではこれは再生できないのです。大ショック−!!

 しかし、なんとしても見たい!という一念で「そうだっ!パソコンなら見られるかもしれない」と思いつきます。デスクトップパソコンはダメでしたが、幸いノートパソコンならOKでした。しかし、昔の雰囲気を楽しむには、パソコンの画面じゃー味気ない。そこで、ノートパソコンとテレビを配線でつなぎました。

 そして、やっと見られた映像は、感動ものでした。最初に映るのは子供たちが路上で遊んでいる映像。「そうそう!最初はコレだったー!」と私は1人で興奮状態。第1シーズンのものは私も記憶になかったのですが、ゴミ缶に住んでいるオスカーがオレンジ色だったり(第2シーズンから後はグリーン)、ビッグバードの顔がやたらと薄かったり…と、驚きの連続でした。

 セサミストリートではビッグ・バードに代表されるマペット(人形)が大ヒットする引き金になったわけですが、出てくる人間の出演者の魅力も大きかったと言えます。セサミストリートに住んでいるゴードン・スーザン夫妻、音楽の先生ボブ、雑貨店を営むフーパーさん、そしてたまに出演する各界の大物アーティスト…。大人が見ても楽しめるものでした。

 マペットは今と変わりないわけですが、人間の出演者たちは驚くほど若く…。 その後、ネット検索でボブがセサミストリート出演前には日本に住んでいたことを初めて知りました。日本語で「荒城の月」を歌った音声がYOU TUBEにあってビックリ!まるで、中学校の頃のなつかしい旧友に35年ぶりに会った気分でした。

  フーパーさんを演じた俳優ウィル・リーが亡くなったとき、「セサミ・ストリート」製作者はこれを同時に「フーパーさんの死」としてとらえ、番組中で亡くなったフーパーさんを偲んだものでした。ビッグ・バードは5歳の子供を想定したキャラクターですが、そうした子供にもわかるように「人はいつか死ぬんだよ」と正面から、しかし自然に教えた感動的な回だったことを覚えています。

 なつかしくなって、しまいこんでいたセサミストリートのテキストを引っ張り出してきました。つい数年前、段ボール何箱分かをほとんど処分してしまったのですが、それでも30冊ほどは残しています。

 ちなみにこれが、初期のテキストです。昭和49年(1974)3月号で、価格は280円。「昭和49年度セサミストリート放送予定表」が最初にあり「春のテレビクラブ」として、春休みは毎日9時〜と午後1時〜、それと土・日・祝日に放映されていました。

 人間とマペットがからむような、少し長い話は対訳になっていました。

 こちらは昭和63年(1988)5月号です。著作権の関係か、表紙は写真ではなくイラストになっていますが、写真やイラストを多用し、見て楽しめる構成になっています。価格は650円。
 セサミストリートのテキストって、初期からずっと高くて 学生にはちょっと痛かったことも、ほろ苦く覚えています。(笑)

 こちらは昭和52年のテキストの裏表紙に載っていた広告。テキストは400円の時代です。当時の最新式のSONY FM/AMラジカセは43,800円でした。時代が見えますねえ。

 こうして、思いがけない展開を楽しめたのですが、これもネット時代ならではの出会いですね。ちなみにDVDは一度に見るのがもったいなくて、これから少しずつ楽しむつもりです。(笑)

 

 
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