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ウィークリーN
 

第353回●2009年8月30日(日)

 「JR四国、○○を撤廃」

 先週、香川県観音寺市に出張に出かけました。私は出張時には、よくJRを使います。出発前、高知駅のトイレを借りようと行ってみると、そこにちょっとショッキングな張り紙がありました。

「お知らせ 9月1日より、このトイレに『トイレットペーパー』は設置いたしません。ご注意ください。」その下に小さく、「駅構内の売店でティッシュペーパーの販売を行っておりますのでご利用ください。」

 これは衝撃でした。もう、来週からじゃないですか!今どき、県庁所在地のJRの駅に、トイレットペーパーを置かないなんて…。しかも、駅の売店まで買いにいけ、とは。

 トイレに入ると、ドアにもその掲示がベタベタと貼られていました。
しかし、これをゆっくりと読む余裕がある人はともかく、走って急いで入った人は「紙がない!」という悲劇が、これから起こるのではないでしょうか。そして、その時ティッシュペーパーを持っていなかったとしたら…。

 そもそも、ティッシュペーパーって水に溶けないので、トイレには流さないでという注意をどこかで読んだような気がします。このままでは配水管がつまるような事故も起こり、トイレが汚くなるのではと、とても心配です。


 それに、JRの高飛車な文面も気になります。普通はこういう場合、「申し訳ございませんが…」などの丁重な文面になると思うのですが「
ご注意ください」だけ。まるで昔のお役所みたいです。利用者に不便をかけることはまったく意に介してないのですね。やはり、こういう体質なのかと残念です。

 駅員さんに聞いてみると、JR本社から通達があったとかで、四国の駅すべてがそうなるのだそうです。来年、大河ドラマ「龍馬伝」があり、駅前には関連パビリオンもできるというのに、駅にはトイレットペーパーもないなんて。県外観光客の方々に対しても、恥ずかしい限りです。

 今年のお盆、JRは「1000円高速」や高速バスにしてやられたのでしょう。ニュースを見て心配していましたが、やはりこういう影響が出て来たのですね。高速道のトイレはきれいで、色々な設備も整っています。これではよけい水をあけられてしまうのではないでしょうか。

 トイレットペーパーのうちはまだしも、このままではJRは競争に負けてなくなってしまうかもしれません。高速道無料化なんかよりも交通弱者のためにも、地域の足を守らないといけないのではと、考えさせられてしまいました。

 しかしJRも、真にお客様の立場に立った経営をして欲しいものです。できるだけ地域の足を守ろうと思っても、こういう対応だと「そんなつもりなら、もういい」とますます見捨てられてしまうのではないでしょうか。同じ結論だとしても、誠意が伝わるような、もう少し違う書き方をして欲しいものです。

 折しも今日は、衆議院議員選挙の投票日です。今夜遅くには、新しい政治の枠組みが判明します。地方がどうすれば活性化できるのか、そういう視点も大いに気になるところです。これからの政治を、しっかり注視しなくては…。

 

 
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