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第361回●2009年10月24日(土)

 ウトコディープシーテラピーセンター&ホテルで、最後の晩餐」 

 (今週は中村が担当させていただきます。)
 前回の続きとして、ウトコディープシーテラピーセンター&ホテルのレストラン"Bonne Peche"(ボンヌ・ペッシュ)のお食事をご紹介します。前回書いたような事情で
11月から経営が委託されますので、純粋に「ウトコディープシーテラピーセンター&ホテル」としては、最後の晩餐かもしれません。今回は2泊で、ディナーを2回頂きました。
初日 「秋の洋食コース」 を、まずご覧ください。

  まず最初は「秋茄子と四万十ポークベーコンのフォンダン」
フォンダンは砂糖を再結晶化したものだそうです。海に浮かぶヨットが夕陽に照らされ海面と共に赤みを帯びている、そういう風景を小さなグラスの中に感じました。とろとろっとした食感で、寄せては去り、やがて海の底に沈んでいく波のように、口の中に溶けていきました。

 次に「キノコの温かいテリーヌ、マスタードビネグレット 和えた旬の物を添えて」
旬の物はいちじくとメモにはそう書いてあります。実はこの一品、写真を撮ることを忘れてペロッと食べてしまったのです。不覚にも程があります。写真がなくては記憶もさほど蘇ってきません。おいしかったのは覚えていますが…。
 スープは「地場サツマイモのスープ、オレンジの香り」
これはサプライズスープでした。サツマイモという普段から聞きなれている食材を使いながらも、オレンジの香りがほんわかと。味に深みがあるとでも言いましょうか。味を人柄に例えるのも変ですが、一見いたって普通に見える、しかし話をしてみると実は奥が深い、こういったお人柄な味でした。
 そして「コンニャクとキャベツのコンポート」
コリコリしていて歯応えたっぷりでした。細長いグラスに入っているので、一度に口に運べる量が限られているため、自然とゆったりとした雰囲気で食べられます。正直ちょっと食べづらい気持ちは、イソップ童話のキツネとツルの気分です。
「四万十チキンとオータムフルーツのロースト ブルーチーズの香るソースと共に」
フルーツは梨です。お肉と梨の組み合わせは、なかなか家の食卓では見ることがありません。チキンはずっしりとして身が締まっていて、噛むと中からうま味がじわっと出てきます。まさに非日常のおいしさという感じでした。
 デザートは「秋の木の実のタルト バニラアイスクリームにキャラメルソース添え」
まずは上に乗っているアイス。キャラメルソースとの色合いがおいしさを引き立てています。しかしじっくりと眺めている時間はありません。花の命が短いように、アイスの命もまた短く、外気に晒され融け始める前に、いただくのが一番おいしい!これが私の持論です。甘くなくて体に良いデザートです。タルトには、ナッツ、ぶどう、さつま芋が入っていて見た目はヘビーですが、実際は食べると甘さも控えてあり意外でした。
「食後のお飲み物とプチフール」です。
 実は前回(07年)の時には満腹になり過ぎて、不覚にもこのプチフールを残してしまいました。そのため今回は同じ轍を踏まないよう、予め全体的に控えめに食べておいて〜というのはやっぱり無理でしたが、完食しました。自らの味を強調しない小さめのクッキー、生チョコの柔らかくひんやりとした食感、満腹なお腹にも邪魔にならない一品でした。
「秋の和食コース」(こちらは筒井が担当します。)

  やはり、ウトコに来たら健康的に和食を食べたい、と1日目は和食をチョイスしました。
「先付けのお造り」は、いつ見ても和の美しさを感じます。室戸鮮魚のお造り、秋刀魚とサラダのごまドレッシングかけ、季節の小鉢、かわいらしい旬魚の柚子寿司 。 それぞれお造りは新鮮で、ギリギリした歯応えが嬉しい。
 「まつたけの土瓶蒸し」
私にとっては、今年の初物でした。「初物を食すと75日寿命が伸びる」などと言われますよね。季節的にはもう 走りのものではありませんが、まつたけの場合はよけい寿命が延びそう。(笑)気分がほっこりとする、やわらかい味でした。
 「海老、鮎と地野菜の天麩羅盛り合わせ」
野菜はかぼちゃ、しいたけ、驚いたことにいちじくもありました。緑の野菜はゴボウっぽく、何かなあ?と聞いてみると「浜アザミです。このあたりでは浜ゴボウと言います」とのことでした。へえ。こうした地野菜を知るのもまた、食の愉しみです。
 「四万十ポークをもろ味噌のソースで」
肉か魚かのチョイスは、今回は四万十ポークにしました。もろ味噌のソースは濃いだけではなく味に深みがあり、脂身の少なくうまみの強い豚肉をよく引き立てていました。
 しめじの炊き込みご飯と赤味噌の味噌汁。私はあまり赤味噌は食べないのですが、ここの海草が入ったお味噌汁は別です。今回のコースを実際に食してみて、「よし!和食で正解だったぞ!」と秘かに悦に入っていました。(笑)

「水菓子」
豆腐のブランマンジェとわらび餅。フランス語で”ブラン”は「白い」、”マンジェ”は「食べる」という意味。その名の通り牛乳や生クリームで作られた真っ白な冷たいお菓子です。私はこれが大好きなので、ラッキーでした。豆腐でできているというのであっさりしているのかと思いきや、コクは普通のものと同じ。でもヘルシーですから、お得感は倍増です。この後に、「食後のお飲み物とプチフール」が来たのは洋食コースと同じでした。

 2日目
朝の食事。ズラッとアーチ状のテーブルに並べられた、新鮮な野菜や果物、ジュースや牛乳にクロワッサンなど、バイキングになっており、選択肢の豊富さにも嬉しくなります。
その他にも、ベーコン、ウインナー、トースト、コーヒーなどは別途、メニューを見て注文するようになっていて、朝から豊かさを満喫できました。食事の時間は約1時間。当たり前ですが、家の朝食でこんなに時間をかけたことはありません。(笑)
 晩の食事。和食、洋食を選べますが2日目は2人共、洋食をとりました。私達のように2日間続けての人には同じ洋食でもメニューを変えて提供してくれます。
 それではまずは「スモークサーモンとクリームチーズ」
写真をご覧いただいてもお分かりのように食べるのがもったいないぐらい、お皿との色合いが綺麗で、少しぼかした水彩画のようでした。
 「土佐赤毛和牛のラグー ニョッキと共に」
一口食べて即、ノックアウトされるぐらい濃厚な味でした。お肉と共にソースも濃厚。しかしこのソース、赤ワインと生クリームと塩コショウというシンプルな組み合わせです。本来はワインが入っているため、もう少し、お酒がきつく出ていてもよさそうなものですが、まさに絶品。お肉もダークな色合いをひそめていて、視覚、味覚共に大満足でした。お代わりが来るわけではないですが、食べ終えた後のお皿を返したくないくらいでした。
  「ゴボウのスープ」
まず、香ばしさが際立ちます。赤色のものはパプリカだと思います。パプリカはピーマンと同じく唐辛子の一種で、粉末にしてスパイスとしても使うそうで、そのためか味にコクがあります。ついついゴボウだからあっさり系かと思っていたら違っていました。昨夜のサツマイモスープ同様、見た目は地味ですが、深い味です。見かけで判断してはいけません(笑)

  「高知県産ポークのロースト」
 身が締まっていて、ぶ厚くてしっかりお肉を食べているという感じです。しかも油、油していないのが好感度大です。ブヨブヨでもなく、かたいわけでもなく、噛み締めがありましたので、これこそが、適度な量をゆっくりと味わいながら食べるお肉なんだろうと思いました。昨晩同様、今晩も「洋食」にして本当によかったです。

「マスカルポーネのスフレグラッセ」
上に乗っているのは柿です。マスカルポーネチーズといえばティラミスで有名。スフレというのはカスタードクリームにメレンゲを加えて熱い内に食べるそうなのですが、それをアイスクリームで冷たく仕上げたものがスフレ・グラッセということです。アイスなのか何なのか不思議な味で今日が初対面なのに大好きになりました。 「食後のお飲み物とプチフール」、昨夜に続き今夜も完食。

 ウトコでの食事を終えて…。これだけ素晴らしい食事を味わえる場所が、今後の経営方針と共に一体どう変わっていくのでしょうか。
 私の勝手な思いですが、この場所でのこれまでの楽しかった思い出はそのままに、それでいて、そこには新しい風が吹いて来る、そういった新生ウトコが誕生してくれることを願っています。

 
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