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第409回●2010年10月10日(日)

「いざという時の浸水対策

 先週 高知市内は10月に入ったにもかかわらず、ゲリラ豪雨のようなすごい雷雨に見舞われ、怖い思いをしました。時間雨量が80ミリを超え、我が家の前の道路もみるみる浸水。「近くのポンプはちゃんと動いてるんだろうか?」と夫は心配そうです。

 高知市の下水道の処理能力は時間雨量77ミリ。それ以上降ると、アウトなのです。

 我が家の敷地も浸水してきていました。車いすが通りやすいようにと土地をかさ上げしなかったのが、今も悔やまれます。自宅がある所は数十年間 浸水しやすい場所ではなかったので、家を建てるときにはそういうことは心配しなかったのですが…。

 豪雨のピークの頃、私は午後の予定のためシャワーを浴びていましたが、あまりの雨音に心配になって切り上げました。続いて次女が入ろうとするので、「内水(ないすい)があふれたらいかんき、やめて」と止めました。
「内水って、なに?」
そうか、次女は台風の洗礼をほとんど受けずに育ったので、内水を知らないのです。

 内水は、自分たちが排水した水のことです。排水溝逆流浸水、ってことですね。シャワーやお風呂で排水する量は少なくありません。浸水しているような時に排水量を増やすってことは、自分で自分の首を絞めるようなものです。説明しても次女は不満そうでしたが、それどころじゃない。豪雨が続くようなら対策を取らねばなりません。

 車を避難させるのか?庭にも水は迫ってきています。しかし、雨の勢いは急速に弱まっていて、今すぐはいいだろうと判断。お風呂は水を貯めたままなので、水圧で逆流を防げるからOK。しかし トイレの水位が下がり、不気味にボコッ、ボコッと時折音がしています。トイレの逆流を防ぐ方法はとっさに浮かばず、後回し。

 残念ながら、テレビをつけても大雨情報はリアルタイムで得られず、ケーブルテレビのお天気チャンネルをつけてみました。レーダーによる雲の動きが定期的に流れるので、それを見ると雨量の予想がつくのです。見ると、もうピークは過ぎているようで、ホッとしました。窓から定点観測をしていると、道路の浸水状態もひどくはなっていないようです。

 やがて、道路の浸水は急速に引いていき、心からホッとしました。こういった場合あせってパニックになりがちですが、やはり冷静に状況判断しないといけないなぁと再確認しました。

 「あ、そういえばトイレの逆流防止法はどうすればいいんだっけ?」と思い、その後調べてみました。

ゲリラ豪雨などの水害時は、1階のトイレや浴室・洗濯機などの排水溝から泥水が逆流して「排水溝逆流浸水」が発生し室内から泥水が噴き出す恐れがあります。…
45リットル程度のごみ袋を二枚重ねにして20リットルくらい水を入れます。そして少し空気を抜いてしっかり縛ります。それを1階のトイレ便器の中、浴室・浴槽・洗濯機の排水溝などの上に載せます。簡易泥水逆流防止対策になります。
(「台風・ゲリラ豪雨・瞬間洪水・排水溝逆流浸水・水害・土砂災害対策」  防災アドバイザー山村武彦氏による)

 これは手軽で、いい方法ですね。そういえば、洗濯機の排水溝は盲点でした!皆さまにもご参考になれば幸いです。やはり天災への備えは忘れないようにしなければと思ったことでした。


 

 
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