HOMEへ戻る 研究所案内研修プログラム実 績セミナー情報お問合せ
|WEEKLY “N”|T医師のひとりごとすずかの気ままにDO!
 

第430回●2011年3月12日(土)

「東日本大震災と原発事故に、ただ呆然・・・」

 昨日から、テレビのニュースに釘付けです。
あまりの惨状に、これが現実のこととは思えません。大地震・大津波・原発事故…。
悪い夢か、サスペンス映画のようですが、これは現実なんですよね…。

被災地域の皆さまとご関係者の方々に、心よりお見舞い申し上げます。

   岩手県や宮城県には、昔ファンだったNSPの仲間や日本話し言葉協会の講師仲間がいます。みなさん、どういう状況なのかわからなくて本当に心が痛いです。どうかご無事でいらっしゃいますように…。

 それにしても、ビデオで見た津波の凄まじさたるや、画面を通しても震えが来るほど恐ろしいものでした。家が、車が、建物が流され、ぶつかり、折り重なり、壊れて沈んでいきます。引き波というのでしょうか、陸地に押し寄せた波が引いていくのですが、ものすごい速さで すべてを根こそぎ持って行く力に、自然には勝てないのだと打ちひしがれました。目の前で町全体が壊れ、消えていく。一体どれほどの方々が犠牲になられたのか、見当も付きません。…心よりお祈り申し上げます。

 今回の報道で大きく変わったことに、ツイッターがあります。テレビニュースをずっと見ている私より、ツイッターをしている次女の方がニュースが早いのです。「被災地ではガソリンスタンドが燃えてるらしい」とか、「気仙沼で大規模な火災が発生している」とか…被災地の方々が、リアルタイムで書き込んだり写真をアップしたりするその速報性と生々しさは、まさに現代の報道の新たな力を見せられたような気がしました。 

 しかし、福島原発での爆発はまったく想定外の極みで、大ショックでした。
昔、チェルノブイリ事故が起きたとき、「日本は原発の型が違うから、絶対大丈夫だよ」と信じ切っていた友人(高校の物理の先生)の言葉を思い出しました。私は「人間のやることに絶対なんてないと思う」と、二人で論争したものです。

 その上、爆発を受けてから初めての原子力安全・保安院の報道会見は下手なプレゼンの見本のようで、聞いていてイライラしました。こんな非情事態になっているのに、何が言いたいのかわからない。言葉数はやたら多いのに、知りたい重要な情報がほとんどない。お詫びの言葉もなく、何のための会見なの?という印象しか残っていません。

 被災地の方々は停電で、これらの情報もほとんどお聞きになってないことでしょう。無事に命をつなぐことで精一杯でいらっしゃることと思います。原発から半径20km以内の住民の方に対し避難命令が出ましたが、大地震の惨状の中、どこへ避難するというのでしょうか?炉心溶融ではなかったということだけは不幸中の幸いだったと思いますが…。

 宮城県南三陸町では、住民1万人が安否不明の状態だという信じられないニュースが飛び込んできました。そんなことってあるの?と、絶句するしかありません。「町はほぼ全域が壊滅状態」とか「町役場と連絡が取れない」とか、今まで聞いたことがないようなレベルの話が出てきます。被害の全容が判明するのが空恐ろしい気がするほどです。

 しかし高知も、ひとごとではありません。すべてこれから私たちの身に起こることとして、重い気持ちで受け止めています。東京の知人・友人も昨夜は大混乱で大変だったようですが、無事が確認できてホッとしています。中には5時間歩いて帰宅した人もいましたし、新宿の地下街は寒さを避ける人で、超満員だったそうです。

 こういう非常時こそ、強いリーダーシップが重要です。菅首相は、「私も全身全霊まさに命がけで、この仕事に取り組もうと約束します。」と夜8時頃の会見で話していました。私は別に菅氏の支援者ではありませんが、今はこの大きな命題に取り組もうとする菅首相を応援すべきだと思います。

 ツイッターでは、「ホワイトデーのお返しはいらないから、義援金の寄付をしよう」という書き込みが広がっているそうです。「根拠のないチェーンメールに惑わされるな」と枝野官房長官が言っていましたが、こういうムーブメントなら応援したいです。銀行2社が1億円の義援金を出すとのニュースも見ましたし、あの飛んだファッションで有名なレディーガガも、日本の震災者救援チャリティーをするそうです。来週は私も送金しなければ!

 「元気が出るツイート」(つぶやき)が集められたものを読むと、涙が出る思いです。「国連からのコメント『日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が全力で日本を援助する。』に感動した。」『ゲーム機なんか、いつでも買える』と数万円募金した金髪の青年」など…。みなさんにもぜひお読み頂ければと思います。日本を愛し、立て直そうという若者達の気概に励まされます。そう、こういうときこそみんなで力を合わせていかねば!

 とにかく、まだ全容が見えてこない今回の被害が、できるだけ少なくすむことを祈るばかりです。

まだ余震が続いております。どうぞ皆さま、お気をつけくださいますように…。

 

 
 
 
ページの先頭に戻る
人材育成研修・各種セミナー承ります。
Copyright(c)2002 人・みらい研究所 All rights reserverd.