ミニタイガープロジェクト副代表の宮古市の榎本は、「笑顔広げようプロジェクト」というブログを始めています。
「繋がろう!支え合おう!分かち合おう!いつかまた一緒に本当の笑顔になれる日を信じてみんなで『今』を乗り越えて行きましょう!」
とあります。彼女自身被災し、身内の方や大切な友人を亡くされた悲しみを乗り越えようと闘っている最中です。
避難所にいる子供達は一見笑顔で頑張っていますが、その瞳には深く沈んだ悲しみをたたえているようです。無理もありません。大人だって親しい人との別れ、帰るところがない虚しさ、慣れない場所への移転、仕事や収入をなくした不安…様々なものを背負って途方に暮れているのですから。そして子供達は、そんな大人達の感情に敏感です。
まずは仮設住宅など目に見える物への支援が始まり、心の支援も徐々に始めている所もあるようです。しかしやっと電器が復旧した地区もある、震災以来一度も入浴できてない避難所が16カ所ある、毎日の食事がおにぎりかパンのみという避難所もあるなど、復興への足並みは揃っておらず、依然として厳しい状況です。
まして、子供達の心を癒す支援というのは、まだまだ先になることでしょう。家のあった場所に戻っても、どこかに流されて何も見つからない、見つかってもそれはすべて「瓦礫」に変わってしまった…。自分が生きてきた思い出と一緒に何もかもなくしてしまった、そうした子供達に心の支えとして
たった1つのボール、たった1つのペンやノートでも手渡して、あなたを思う大人達がいるよ、と伝えたい。
これからの東北・これからの日本を背負っていく子供達に元気を取り戻してもらうのは、とても大切なことですから。
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