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第443回●2011年6月11日(土)

「国道55号線沿い〜津波の標識」


 今日は東日本大震災よりちょうど3か月です。あの日を境に様々なものの基準が大きく変わった、と言えるでしょう。ものの見方、と言ってもいいかと思います。

 先週久しぶりに高知県東部の安芸市に仕事で出かけました。すると、安芸市の穴内川河口付近で、「ここより12.5km 津波浸水想定区域」という看板を見かけました。

 いままでいかにそういった意識が無いまま、海岸線をドライブしていたことかと思い知らされます。

 また 周辺のあちこちで、こういう標識を見かけました。
形からも、津波に関する標識だとすぐわかります。近寄ってみると…

「高知県想定の津波浸水高さは路面より約0.5〜1m」とあります。場所によって、高さは変わるのでしょうが、海岸線が多く海沿いに走る頻度が高い高知県では、こういった注意喚起は重要だと言えます。
 そもそも海岸線の道路はアップダウンが激しく、今いる場所の標高がどれぐらいなのかがわかりません。そこで、こういう標識も電柱に貼られています。
「ここの道路高(地盤高)は標高約9.1mです」。なるほど、そうなのか。
それって津波に対してはどうなのかな?と思うと、
「5〜9m もっと高いところへ逃げるのよ!」とあります。

 5〜9mって・・・予想される津波の最大波ってこと?と思いましたが、多分そうではなく、標高のことですね。ちょっとわからないところが残念。
 気にしだすと、やたらそういう標識が目につくようになります。
これは 土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線の赤野駅(安芸市)の看板です。このあたりの国道の標高は5mくらいらしく、高架の駅が一時避難所になっているようです。

 駅のプラットフォームから国道を見下ろした眺めです。確かに、このあたりには高い建物はないなあ…。

 ちなみに、「海抜は海面を0mとした高さで、標高は海面を0mとして測量した水準点をもとに出される高さ」だそうです。結果的にはほぼ同じだそうで、海抜は低い土地に対して使われることが多いということです。


 同じく、夜須(やす)駅(香南市)。「ここは海抜5.1m」という標識が駅にありました。
海沿いのこの場所も、やはり駅が津波一時避難場所に指定されています。


そう言えば 高知県内のガソリンスタンドでは、こういう標識を見かけることがあります。
「ここは海抜◯mです。」
これによって、その場所の高さを認知し、いざという時の行動につなげていくわけですね。
 この看板で、一番驚いたのがこちら。国道55号線沿いではありませんが、高知工科大学(香美市)の近くのガソリンスタンドです。目にしてビックリ!

 「海抜48.7m」!?そりゃあ、大丈夫だわ。(笑)
そう言えば香美市の市長さんが「工科大のあたりは、高知城ほどの高さがあるから大丈夫」とおっしゃっていました。

 車で走っているとあまりわかりませんが、こういった意識を持っておくと、いざという時に自分や大切な人を守ることができるのだと、改めて思いました。

 

 
 
 
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