そう言えばコンタクトを作ってからもう数年たつのに作り替えていなかったので、これではいけないと行きつけの眼科へ足を運びました。そこは私が高校生の頃から通っていた眼科で、先生も代替わりしてからでも20年以上はお世話になっています。受付の女性に至っては私が高校生の頃からの顔なじみで、優しい笑顔にいつも安心します。
私は強度の近視なのですが老眼も出てきており、「遠近両用のコンタクトがありますよ」と勧められ、それを作りました。しかし実際に装着してみると度がきつすぎて、手元の字が三重にダブってすごく見えにくく、本が読めません。作ったときに「交換は自由ですから」と言われていたので、翌週に交換に行きました。
眼鏡をかけたA先生に「コンタクトが見えにくいので、交換をお願いします」と言うと、「あなたはいつまでコンタクトをするつもり?」と厳しい口調で言われて驚きました。「…できれば、60歳くらいまではしたいんですが」と答えると、「もう老眼が進行してくるから、だいたいは眼鏡に替えないといけないんですよ」と説教モードに。
「そもそも遠近両用コンタクトなんて、出てきたのはこの2〜3年。それまでは眼鏡に替えてたんだから。コンタクトをすると、酸素の割合が富士山に登った位に薄くなるんですよ。眼鏡にせんといかん」
私が 「眼鏡は合わないんです。頭痛もするし、視野が狭くなって顔をぶつけたりするので」と言うと、
「それは眼鏡が合ってないんです。次の時に、眼鏡を持って来なさい。」
先生が良かれと思っておっしゃったのはわかりますが、(合わなかったら交換します、ってことで交換に来たのに、なんでこんなに怒られるの?)(そもそも止めるのなら、コンタクトを作るときにそう言うべきじゃないの?)と思ったのも事実です。
決定打になったのは「コンタクトの仲介をするのも、私たちには 全然もうけがないのにやってるんだし」という言葉。それを患者に言っちゃあおしまいでしょう。
結局 レンズ交換のために行ったのに、それについての話は何も聞けませんでした。診察後、看護師さんに「新しいレンズはどうって言ってました?」と聞かれ、「その話は全然しませんでした」と答えると苦笑していました。開業医の場合ドクターが頂点ですから、誰もドクターに忠告はできないのでしょう。
しかし先生が目を大切にしなさい、とおっしゃった趣旨は理解できたので、眼鏡を作り替えようと思いました。「でも、また説教ムードになるのは嫌だなぁ」と考えていたら、主人の後輩の奥さまで、眼科医をなさっているB先生を思い出しました。よし、あそこへ行こう。
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