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第452回●2011年8月13日(土)

「黒潮ブルーの万年筆」

 先日、ある方からお礼に、とっても素敵なものを頂きました。
黒いケースに入って 土佐和紙に包まれたものを、「何だろう?」とわくわくしながら開けてみました。

 ふと見ると、包みの下にはサインのようなものが書いてあります。

 実はこれ、坂本龍馬のサインなんです。高知の人間にとって坂本龍馬は特別な思い入れがあるものですが、中に入っていたのは・・・

 

 なんと、龍馬の万年筆でした!
軸は黒潮ブルーという特注の色だそうで、キャップには「Ryoma」という筆記体の英字が入っています。


 高知市中心部に、内田文昌堂という老舗の文具店があります。そこは創業が文久元年(1861年)。幕末の、まさに龍馬が活躍していた頃です。高知城下の愛宕町において「野市屋」という屋号で、土佐和紙加工・販売商として商いを始めたのだとか。

 今年は創業150周年ということで、「文具屋だから記念の万年筆を」と企画。坂本龍馬のサイン入りペン先の万年筆「龍馬」をパイロットコーポレーションに特注し、限定製作したのだそうです。

 しかし 当初パイロットからは、「ペン先への刻印は合金の板に圧力をかけるため、書き味が変わってしまう」と断られたとか。しかしその後、レーザー彫刻機で1本ずつサインを入れることによって問題を解決したそうです。ちょっとした「プロジェクトX」ですね。(笑)

 ちなみにこのサインは、龍馬の姉乙女に宛てた手紙の末尾に書かれたもので、ちゃんと高知県立坂本龍馬記念館の承認も得ているそうです。


 当初限定150本製作したのですが数日で完売し、購入希望のお客さまも多いことから追加で300本を製作したそうです。高知県民の根強い龍馬びいきが伺えますね。
(上の写真のサインが刻印されています。)

 線の太さは中字。大人にふさわしい(私にふさわしいかどうかは別にして…)、風格のある万年筆です。

 そう言えば最近はメールばっかりで、手紙なんてほとんど書きませんが、私が大学生の頃は相当手紙を書いたものです。4年間で500通ほどは書いたでしょうか。

 当時は電話代も高かったので、もっぱら文通というコミュニケーション手段をとっていたわけです。そのうち200通くらいは主人に書いたと思います。(遠距離恋愛で、年に20回ほどしか会えなかったもので。)残りは友人にあててですね。友人と競って、長い手紙だと20枚ほど書いた記録を作ったような…。(笑) 当然便箋と封筒は、たくさんコレクションしていました。

 もし龍馬が、この万年筆を持っていたら?(笑)
そういえば龍馬は多筆です。色んな人に手紙を送りましたが、「京都から土佐まで」、「江戸から土佐まで」など、郵便料として使った金額は、現在に直すと数百万円は下らないのではないか?と聞いたことがあります。

 ブーツを履いたり 新しい物好きの龍馬のこと、きっと「こりゃあえい!」と万年筆を懐に入れ、あちこちで手紙を書いたことでしょうね。そんな想像をしてみるのも、また楽しいものです。(笑)


 

 
 
 
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