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第52回●2003年11月2日(日) 「様々なハラスメント 」
 先日、教育委員会人権教育課主催の人権教育研修がありました。
私は日常の様々なハラスメント(嫌がらせ)と、メディアにおける人権を考えるということで、新聞記事を比較するワークショップなどを行いました。

それにしても、世の中には実に様々なハラスメントがあふれています。
セクシャルハラスメント
もっとも有名なセクハラ。性的な嫌がらせ。
・ パワーハラスメント

上司が部下に言葉や態度による暴力を振るったり、できもしない執拗な要求で精神的に苦痛を与えること
・アカデミックハラスメント
パワーハラスメントの一種で、大学など研究教育の場における、権力を利用した嫌がらせ
ドクターハラスメント
主に、医師が患者を言葉の暴力で傷つけること。

これらは有名なところですが、私が勝手に名付けたものもあります。
障害者ハラスメント
社会、介護者、施設など、まだ広く見られる。
メディアハラスメント
マスコミによるハラスメント。遺族に「どんなお気持ちですか」とマイクを向けるなど。
シングルハラスメント
独身の人は「まだ結婚しないのか」「結婚して一人前」などと言われることが多い。
子供に関するハラスメント
「子供はまだか」と言われる。逆に、子供を持って働くと「こんなに小さいのに預けるなんて、かわいそう」と言われる。仕事が遅くなると「かわいそう、もっと早く迎えに来て」と言われ、企業側には「お迎えがあって急な残業もできないようでは、やめてもらうしかない」とプレッシャーをかけられ、板挟みで悩む母親も多い。
専業主婦ハラスメント
特に働く女性の多い高知においては、専業主婦=遊んでいる、という図式に取る人が多い。
ある専業主婦は、初対面の人に面と向かって「いいわねえ、遊んでられて」と言われて傷ついたと言っていた。

いかがですか。思ったよりたくさんあるものでしょう?命名されることによって行動を意識するという効果もあります。私は専門家ではないのですが、洗い出しをしてみてこんなにもあるものなんだと驚きました。この他にも、まだまだたくさんのハラスメントが隠れていることでしょう。

この後、グループに分かれて同じ事件の新聞記事を比較して、書かれているもの・書かれていないものから何が見えてくるかといったワークを行いました。いわゆる、メディア・リテラシー(メディアを読み解く)です。受講者からは「この部分はメディアハラスメントではないか」などの指摘が聞かれ、「これからはメディアに対する見方が変わりそう」という感想も上がりました。「人権を考える」というと硬くなりがちですが、まずは意識することから始まるのかもしれません。

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