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ウィークリーN
第58回●2003年12月14日(日) 「異文化について」
昨日、香港から美人国際派キャリアウーマンのT先生(日本人です)が、高知工科大学に講義にいらっしゃった。残念ながら私は他の大学で就職セミナーの仕事があったため聴講できなかったのだが、夜、起業家コースの教授や学生と一緒にT先生を囲んで懇親会を行った。そこで香港での興味深いお話を色々と伺えた。
いろんな国の人形

T先生はヨーロッパと香港で、15年ほど金融関係のキャリアをお持ちの方なのだが、外見はとてもそうは見えないおっとりとした上品なタイプの方だった。でもとても気さくで、香港の現状など、知りたがりの私にとても面白いお話をたくさんしてくださった。その中から少し。

「SARSが流行した原因として、公衆衛生が挙げられますが、具体的にどういうことなんですか?」と聞いてみた。驚いたことに、あちらでは洟をかんだティッシュなどは道ばたにポイ捨てするため、非常に汚かったのだそうだ。「バスに乗っても、座席の隙間にもそんなものが詰め込まれているのよ」ということ。しかも!「世界の超一流ホテルのウエイトレスでさえ、トイレから出て来て手を洗わない現場を見てしまったのよ!」という話には、聴いていた友人と二人で「えぇ〜!?」と、のけぞってしまった。そりゃ、ウイルスも蔓延するわ〜。「でもSARSのお陰で、道路も清掃されるようになって、ずいぶんきれいになったんですよ。最近はまた少し戻りつつあるけど」

そうか、あまり手洗いをしないのかー、じゃあ風邪のウイルスも広がりやすいよなあと納得してしまった。そういえば、中国本土の半導体工場でも、現地社員との契約書にはこういう一文を入れているのだそうだ。「毎日お風呂に入ること」(!)。つまり、あちらではそう頻繁にお風呂に入るという習慣が無く、ホコリを嫌う半導体工場ではそれを契約書にして義務づけておかないと、体をきれいに保ってもらえないのだとか。うーん、文化が異なるとはこういうことなのね。

「あっちでは、日本人というと喜んで家も貸すのよ」ん?なぜ?「だって日本人は家をきれいに使うし、家賃を必ず払うからですって」なるほどー!そうだよなあ。まず、家賃から払っていくもんなぁ。などと、変に感心してしまった。
「ところで、香港ではどんな人がモテるんですか?」「男性も女性も同じね」「何でしょう?」
「お金を持っていること!」なんとま、ストレート!「幸福を追求するターゲットが非常に絞られているの。お金、そして家族ね」「女性に対してもそうなんですか?」「あちらでは共働きが当たり前なんですね。だから、女性にもそれを求めるの」「ふえ…」

それから、もっとすごいのはリストラの話。ある日会社に行くと、玄関にガードマンが名簿を持って立っている。出社してきた社員の名前を聞き、左右のエレベーターに振り分けていく。左のエレベーターに乗ると、普段と同じ仕事場に着く。右のエレベーターに乗ると、役員室へ直行。そこでいきなり段ボール箱を一つ渡され、「今から30分以内に荷物をまとめて、立ち去るように。30分を過ぎても立ち去らなければ、住居不法侵入で警察に訴える。」
… さすがにこの会社のリストラ方法については「ひどすぎる」と裁判になり、新聞沙汰になったようだけど。(これは、ヨーロッパの会社でしたが)あまりのシビアさにぶっ飛んじゃいますよねえ。日本ではいくら何でもここまでの首切りの仕方はないよねえ…。


ということでまさに、異文化論に触れることができた夜でした。ああ、面白かった。

 

 
 
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