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第587回●2014年3月29日(土)

 「一気に、さくら咲く。」 

 毎年私は、まず高知工科大学の卒業式で春を迎えます。
今年は卒業式も桜の開花も、3月20日でした。 
高知は全国のトップを切って、桜が咲きました。

 工科大の卒業式の頃には例年まだソメイヨシノは咲いてなくて、
早咲きの「陽光」というピンク色の桜が、駐車場を彩ります。
 開花日にはまだ高知市の標本木が5輪程度開花しただけですから、工科大の桜並木(ソメイヨシノ)は、淋しい光景です。(左の写真は3月24日のものです)

 そう言えば私がNHKにいた頃は「標準木」と言っていたのですが、最近はテレビでも「標本木」に変わっていますね。気象庁のホームページには
「植物季節観測の多くは、観察する対象の木(標本木)を定めて実施しています。」 と出ています。

 開花宣言は、各気象台や測候所の定めた標本木の花が5〜6輪開いた状態のときに 行われます。標本木は気象台から近い所で、周辺の環境が変わり にくい場所にある木が選ばれています。高知は高知城三ノ丸に標準木があります。
 ちなみに「満開」とは、標本木が8割開花することだそうで、高知では26日でした。
 わずか数日で、並木の景色は一変!
28日には、桜並木は美しく咲き誇り、隣接する鏡野公園からお花見客がたくさん。
アイスクリーム、たこ焼き、だんごなどの屋台も並んで、にぎやかでした。
 芝生にはたくさんの親子連れやグループがいて、楽しそう。春の穏やかな日差しを浴びて、 会話も弾みます。

 鏡野公園と高知工科大の桜は、特色ある桜として「日本さくら名所100選」に選ばれています。大学のホームページには 「KUT桜散歩道」として、掲載されています。

 山桜、陽光は散ってしまいましたが、これからは八重桜や緑色の桜「御衣黄(ぎょいこう)」が楽しめます。

 そもそもお花見は、奈良時代の貴族が梅を鑑賞したのが起源だそうです。その後平安時代に桜に変わってきたとか。「古今和歌集」には、「花」が桜の別称として使われ、源氏物語にも「花宴(はなのえん)」が描かれています。
 その後、庶民に花見の風習が広まったのは、江戸時代だとか…。

 この週末の雨で、おそらくソメイヨシノは散ってしまうでしょう。
でもこのはかなさを含めてこそ、 日本人が愛する「桜」なんでしょうね。
 
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