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第606回●2014年8月9日(土)

 「息苦しい 豪雨のトラウマ」

 8月3日の日曜、私は岡山へ研修を受けに行くつもりで、準備していました。前日、主人の実家で法事があったのですが、私と次女は翌日用事があるため、その日のうちに帰ってきたのです。

 主人の実家は、旧吾北村の山の上です。高知県では台風10号のため8月1日より大雨が降り続いていましたが、山での豪雨は迫力がありました。道は川になり、山の斜面からポンプのように水が噴き出していました。山の上から滝のように流れている所もあり、斜面がいつ崩れるかと冷や冷やしながら車を走らせ、無事帰り着いた時は芯からホッとしました。

 ところが3日は四国の高速道、下道、JRとも台風の影響で 完全にストップ。残念ながら岡山行きは断念して、講座の打ち合わせをすることにしました。朝8時頃、パソコンの前で仕事をしていると 家の前の道路を行き交う車の音がおかしいことに気づきました。窓の外を見ると、道路にパトカーが停まっています。そして…

 前の道路は川の方から、浸水が始まっていました。

 あわてて予定をキャンセル。車を高い場所に置きに行きましたが、すでに道路は冠水していて北環状線など、通れません。裏道を通り、なんとか川の土手に置いて、膝下まで冠水した道路を「ぞぶって」帰りました。土佐弁ではこのように、膝下くらいの水の中を歩くことを「ぞぶる」と言うのです。

 家に帰ると次女と二人で、簡易土嚢に水を吸わせて、水の侵入を防ごうとしました。しかし、20袋くらい投入したのですが、なかなか膨らまなかったり、水で流れたりして思うようには使えませんでした。慣れない重い物を持ったので、背中が痛くなりました。

 もうこれは適当でいいから!と次女をうながし、今度は家の中で荷物を2階に移動です。長女の車いす、仕事のパソコン、プリンターから炊飯器など、大わらわです。一通り挙げてグッタリしていた所に主人より電話。
「今から帰るつもりだったけど、道に落石があって帰れなくなった。長女の薬は今夜の分までしかない。」
絶体絶命!

 水はどんどん迫ってきて、2階から見ると、下はほぼ海のよう。
とにかく、なんとか引いてくれますように…と祈るしかありませんでした。

 

  結局ありがたいことに、あと20cmくらいで床上浸水は免れました。
主人と長女も役場の方が来て下さり、救出され、翌日 無事に帰ることができました。

 しかし、その後すぐに台風11号が来ているため、この1週間もほとんど雨。高知では、多い所では8月1日からの雨量が1400ミリを超え、年間降水量の3分の2が降ったという異常事態です。しかもこれからまた台風が直撃とは、まさに前代未聞の事態。土砂災害が起こるのではと、心が安まる暇がありません。

 今週はずっと研修が入っていたのですが、台風のため日程がずれ込み、台風対応もしなくてはならず、合間の会議もこなしたため次の仕事の原稿どころではなく、個人的にもここ10年で、仕事の進行の最大のピンチです。

 今夜半、高知市辺りに台風は上陸しそうです。県内のあちこちには、避難指示も出ています。
今(午後9時)は、高知県西部地域で雨が特にひどく、四万十市でも停電しているようです。

 サイレンも鳴っています。ダムの放水が始まるのでしょうか。風も強くなってきました。
あまりに強い雨が降ると恐怖を覚えます。今夜はきっと眠れないでしょう。

 明日からのよさこい祭りの開催判断は、ギリギリ明日まで持ち越しです。
なんとか明日は台風一過になり、無事に晴れやかな空を迎えたい!それだけをひたすら祈っています。


※追記(8月10日、日曜日)
 一夜明けました。高知市内は比較的被害が少なく、よさこい祭りも開催になりました。
 高知県内の地域では停電や浸水もあるようですが、多い箇所では2000ミリも降ったにも関わらず、
 一人の死者も出ていないのは奇跡のようだと思います。
 
 被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
 

 

 
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