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|WEEKLY “N”|T医師のひとりごとすずかの気ままにDO!
 
ウィークリーN
第61回●2004年1月5日(月) 「30年目の青春ドラマ!」
みんなで校歌を  あけましておめでとうございます。新年最初のWEEKLY Nです。今年もよろしくお願いいたしますね。
 ところで以前もご紹介しましたが、私の中学校の時のクラスはいまだに毎年同窓会を開いています。今年も例年通り、1月2日に行われました。しかし、一ついつもとは違うことが。今回は、中3の半ばで台湾に転校したT君が、なんと30年ぶりに初参加してくれることになったのです。

T君はもともと台湾の出身ですが、お父さんが京大でドクターを取られて、その後高知に赴任なさったのです。結局中3の7月に台湾に転校していきました。でもその頃はまだまだ子供で、T君が台湾の人だということも、その時に初めて意識したようなものでした。頭が良く、明るくて楽しいT君。中3の学級写真では、彼のとびきりの笑顔がとても印象的でした。

数年前、先生の退官記念にクラスの文集を発行したのですが、その時に連絡を取り合ったのがきっかけで、台湾の地震の時などに「大丈夫?」など電話やFAXでやりとりを続けていました。「そのうち同窓会に参加したい」と言ってくれていたのが、「できれば来年」となり、「本当 !? それなら」と「T君歓迎実行委員」を立ち上げ、6名が動き始めました。中でもO君は会場の段取りから、みんなに「どんなに遠くても、台湾から来るよりは近いんだから」と説得し電話攻勢をかけるまで細々と世話してくれ、頭が下がりました。

T君はお医者さんなので、「もしSARSがまた流行したら行けない」というリスクも背負いつつ、無事1/2の午後6時前に高知空港に到着。お迎え部隊が出迎え、ホテルに向かいます。出発は翌朝8時の飛行機。まさに「同窓会のためだけに、とんぼ返り」してくれる訳です。感謝。

O君の努力の甲斐あって、無事24名もの同級生が集結し、まずは集合写真。S先生のご欠席が残念でしたが、当時の写真と照らし合わせ、「できるだけ同じ立ち位置で」という指示が飛び、無事撮影終了。と思ったら、一人遅れてきたので、また撮影し直し。ま、こんなとこが元3Aらしいか。

それから、T君への歓迎の言葉、みんなの近況報告、T君のあいさつなどの後、プレゼントの贈呈。「何がいいだろう?」とさんざん迷った実行委員が選んだのは、「アンパンマンの絵」!わざわざアンパンマンミュージアムまで足を運んで、買いに行ってくれた本物です。小児科を開業しているT君にはぴったり。しかし、「はたして台湾でアンパンマンは知られているのか?」という質問が。それに対し、「知ってるよ。テレビでもやってるし、日本人の患者さんも多いからね」というT君の笑顔にほっとしました。

それからは、T君を囲んで輪ができ、話に花が咲きました。T君は朝7時から夜11時まで、土日もなく働いているとかで、「大丈夫なの?」という声にも、「僕は人を診るのが好きだから」と
にこにこして答えていました。なんだか、忘れかけている「志の高さ」というものを見たような気がして、T君の人柄に、みんな感動。

1次会最後は、校歌斉唱。O君が歌詞をしっかり印刷してくれていました。はずれていたメロディーも歌っているうちに徐々にみんな思い出してきたようで、盛り上がりました。そのまま、2次会のカラオケに突入し、T君も1970年代の懐かしい歌を歌いました。「明日も早いのに大丈夫?」と聞いたのですが、「大丈夫」とさわやかな笑顔。「わざわざこれだけのために来てくれたT君の好意に対し、今度はみんなで台湾に行かないとね!」という話になり、「じゃ、50歳の時、みんなで同窓会を台北で開こう」ということになりました。3次会、4次会と続き、お開きは3時過ぎに。T君はそれからホテルへ帰り、私はお見送り部隊に参加するため、睡眠は1時間
40分。久々だ。でも、大丈夫!

そんなT君の人柄を慕って、なんと翌朝6時40分にホテルに見送りに来たり、7時半に空港に集まった同級生は総勢15人!「この人数で同窓会ができる」ほどでした。集まった同級生を見ていると、みんなの優しさとT君の優しさがうれしくて、「この仲間がいて良かった」と少し熱い気持ちになりました。T君の飛行機が屋上の送迎デッキで見えなくなるまでみんな手を振って、なんだか30年ぶりの青春ドラマを見ているようでした。
「よーし、積み立てのために頑張って仕事をしよう!」と解散した時、心密かにこう思いました。
やった!これで、 50歳になる楽しみができたぞ!…後は家族をどう説得するか、だ。

 

 
 
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