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ウィークリーN
第95回●2004年9月5日(日)

「停電!その時あなたは…」


 
 先日の台風16号の爪痕は大きかった。全国で死者が出たが、高知でも土砂崩れで山間部が崩落したり、電話が1100回線で不通になったり、家屋や特産の新高梨など農作物にも被害が出た。
 中でも、停電の被害は過去最悪になった。 その数、19万1600戸余り。昭和49年の台風16号(やっぱり16号だ!)を300戸余り上回った。

 昭和49年の台風の頃は、私は15歳だった。その頃、高知は台風常襲県で、それによる停電も多かったように思う。各家庭、台風が近づいたとなればスーパーで乾電池やろうそく、マッチ、非常食など、備えをしていたものだ。
 いざ停電になれば、テレビはもう見られない。トランジスタラジオをつけ、台風情報に聞き入る。トイレに行くにも、小さな子供は怖がって、「懐中電灯を持ってついて来て!」と半ベソ。

 さて、今回の台風。「停電に備えて、懐中電灯を準備しておきなさい」と言う母に、はいはいと生返事をしていたが、まさか本当になるとは。幸い我が家は停電がなかったが、20代半ばの女性に聞いたら、長い停電は初めての経験だったそうだ。「冷凍庫の中のアイスクリームや冷凍食品が溶けているだろうなあと思うと、恐ろしくて開けられなかった」という人もいた。

 そういえば停電になると、最近は電話も使えなくなるのをご存じだろうか。
「え!?停電でも、電話は関係ないでしょう?」…ところが最近の電話は停電になると、使えないのだ。電気で表示をしたり、ライトをつけているからなのだろう。

 夫の実家は山間部なので、電話線がよく切断される。今年もすでに2回台風にやられた。停電も数日に及んだ。心配で電話すると、不通。携帯電話に電話しても、不通。(電源を入れてない!)「こんなときに使えないと意味がない」と夫はブツブツ。

 ところが防災のTVで見たのだが、被災した時、いつもの基地局がやられたりして携帯電話が圏外になっていると、普段より沢山電気を食うそうだ。違う基地局を探して、必死に送ろうとするからだそうで…。被災した時には充電もできないし、使う時だけ電源を入れた方がいいということだった。なるほど。

 それはさておき停電になると信号機がつかなくなり、交通が混乱する事態にもなる。家庭内でも、台風で蒸し暑いのにエアコンは使えないし、給湯器も使えないのでお風呂もだめという不便さを味わった人も多かっただろう。レンジもTVもパソコンも使えない、仕方がないので7時頃から寝たという人もいた。普段、いかに湯水のように電気を使っていたか、反省させられたという声が多かった。

 こうして、たまに生活を見直すということも、時には大切ではないだろうか。台風18号がまたこちらを伺っていて不気味だが、せめて災害の中から何かの教訓を得なければ、あまりにも失うものが多すぎる。
 最後に今回の台風で亡くなられた方々に、心からご冥福をお祈りしたい。

 

   
 
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