私自身、ビジネスではない男性のみのコミュニケーション講座、っていうのは初めてでした。あーでもないこーでもないと悩みながら、「上手に気持ちを伝えるためのトレーニング」になる組み立てを考えました。
この講座のために勉強をして、面白いことを知りました。男性と女性の脳って、働きが違うそうなんです。言葉を話す時に活発になる領域を比べると、男性よりも女性の方が圧倒的に大きく、そのため、話すことに関しては女性の方が有利なのだそうです。
単語・言葉にならない声や音・ボディランゲージを全部合わせると、1日に男性は7000回、コミュニケーションとしてメッセージを伝えているそうです。ところが女性は何と、2万回!およそ3倍ですね。これを念頭に置くと、男女のコミュニケーションの違いがよくわかります。
夜の家庭の様相は、女性が一日をどう過ごしたかによって変わる、というのです。男性は外の仕事で、7000回の持ち分を使い果たして家に帰る。もう、それ以上コミュニケーションは必要ない。ところが女性は、家で幼児と2人だけで過ごし、2万回の持ち分があまり減ってなかったりすると、夜、夫が帰ってきた時に持ち分を少しでもこなそうと、猛然とコミュニケーションを始めるんですね。
「ねえ、今朝、隣の○○さんたら、私のこと見て、どうしたと思う?…」
男性にとっては(そんなことどうでもいいじゃないか、勘弁してくれよ)というものでしょうが、女性にとってはとても大事なことなのです。
なぜなら、女性にとって、今日起こったことを話すことは、結論や解決策を見つけるためのものではなく、憂さを晴らしてスッキリするのが目的だから、です。男性はコミュニケーションは結果優先、女性は共感優先、という違いがあります。
ここをあらかじめわかっていると、パートナーに対して、イライラせずにすみます。男女ではそういう違いがあるんだ、と知っていれば「あなたって、私のことなんかどうでもいいのね!」と声を荒げなくてもいいし、「つまらないことばっかり言うなよ、こっちは疲れてるんだ!」と腹を立てなくてすむかも。事実、私自身、夫に腹を立てる前に「あ、これは男女で違うから仕方ないことなんだ」と気付いて腹を立てる回数が少なくなりました。
ま、もっとも女性の側も他の人とコミュニケーションをこなしていれば、特に問題は起きないわけです。仕事で2万回をこなしたり、友達とランチをしたり。こう考えると女性のランチは家庭の平和を救っているのかも!?
でもせっかくのパートナーですもの、お互い、忙しくても時には「いつもありがとう」とか「ごめんね」とか、感謝やねぎらいの言葉をかけましょうね。そうすれば結局「情けは人のためならず」、自分にもいいことが返ってくると思います。
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