お母さんは仕事だったので、お父さんが入院の手続きをしてくれました。してくれたのはいいんですが、私の名前を書くところに自分の名前を書いてしまって、後で看護婦さんから注意を受けてました。一瞬笑いました。くすくす。お父さんがホームドクターだったのに、うまく治せなくて「ごめんごめん」とひたすら私に謝ってくれました。医者が子供の具合ばあでそんなにおたおたしてどうする?
私が入院した部屋は、4階のちょっと遠いところの一番奥の部屋でした。なんとなんと私にはうれしいことに、テレビの付いた部屋でした。一瞬、「この部屋えいやんかー」と言いたかったけど、病院やき言えませんでした。私の病状は、せきとぜいめいがぜんぜん止まらなかったので、自分でもこのままやったら学校へ行けない、と思って「がんばって治そう」と思いました。
夜もせきとぜいめいで、最初はぜんぜん一睡もできないほどでした。お父さんとお母さんがこうたいごうたいについてくれました。
入院中でいちばんしんどかったことは、点滴でした。手は動かせないわ、動かしてなかったんですがどういうわけか、点滴の針がぐにゃっと曲がってたので1日に1回は右手に変えたり左手に変えたりの連続でした。とっても私はそのときに痛かったです。
一番うれしかったのは、食事の時間でした。食事がおいしくておいしくて、ほとんど全部食べてしまいました。その結果、また太ってしまいました。きっとお薬の関係もあるんだろうな。ステロイドという強力なお薬を使ったので、顔はまん丸くなるわ、足は太くなるわ、1キロ体重が増えたのがショックでした。
おトイレもベッドなので、しにくかったです。でも、それよりも早く点滴がはずれてくれないかなーと内心思っていました。5日目、お父さんの先輩の先生が「もうだいぶ治まったきね」と私に言ってくれたので良かったーと思い、けどもうちょっと待ってねと言ってくれたので「はー、もうちょっとしたら帰れるかもしんない」と思ってました。
外泊ということで家に帰ってきたら、夜中もぜんぜんせきは出ずに、そのまま退院になりました。そのときの私の気持ちは、すーーごくうれしかったです。ベッドもうちのベッドやし、家に帰ったらぐっすり寝れました。
お見舞いに来てくれた学校の先生、クリスマスツリーやメールをいただいたみなさん、ありがとうございました。それからいずみの病院の看護婦さん、お医者さん、ありがとうございました。
|