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WEEKLY “N”T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!|
すずかの気ままにDO!
 
●第38回  見学2

10月11日

「私の夢の手」
  アート展
 私は昨日、スピリット・アート展に行きました。スピリット・アート展というのは、障害者の絵や書道や陶芸の日ごろの成果を発表する場です。
みんなの作品  私たち若草養護学校高等部の作品は、「ここからはじまる〜夢・未来・可能性〜」という粘土で作ったものです。みんなの夢がかなうように、「手」を一生懸命作りました。
 私は自分の腕で、粘土にたましいをこめて、作りました。大きいものをと思って、一生懸命先生に手伝ってもらいながら、作りました。自分の「夢の手」を作りたいなあと思って、ちょっとずつですが、だんだん形になったので、良かったです。
作品と  会場で、知らないおばさんに「あなたの作品はどれ?」と聞かれて、案内しました。「このグーの手です。」と説明をしたら、「力強いねえ」とほめてくれました。声をかけてもらい、とてもうれしかったです。
 

夢の手

 お母さんが見に来てくれて、帰りに
「すずか、あれ指が6本やなかった?」と言われました。私は
「気がついた?」と答えました。
「失敗したがか?」とお父さんに言われましたが
「あれは失敗じゃなくて、私の夢の手なが」と説明しました。

「どういうこと?」
「指が6本あったら、なんでもできるろう?」と強調しました。
「なるほどー!」と納得してくれたのはお母さんでした。
お父さんは、特に何も言ってくれませんでした。

 みなさんが見に来てくださって、私の「手」もうれしい限りです。
また一生懸命、粘土や絵を描きたいです。

   
 
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