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私は学生生活12年間の最後の卒業式を迎えました。
式場に入る前は、友達といろいろ思い出とかを話していました。廊下に出て並んだときに、「これで最後だなあ」と思いました。体育館の花道をくぐるときは、「若草での最後の仕事がとうとう来たなあ」と思って、ちょっと悲しくなりました。
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久しぶりだったので、電動車いすの操作が練習のときには手が震えて、うまくできなかったのですが、体育館の一番前の卒業生が座る席にうまくたどり着けました。
先生の開式の言葉で、卒業式が始まりました。
「高坂城の空高く はゆる光を仰ぎつつ…共に進まん 世のために」
私は最後やき、がんばって歌おうと校歌を大きな声で歌いました。
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卒業証書をもらいに行くときは、緊張して心臓がバクバクでした。校長先生の前で礼するところをちょっぴり間違ってしまいました。卒業証書は校長先生に電動車いすの横の箱に入れてもらいました。それから礼をして、方向転換をして、元の席へ帰りました。練習ではなかなかうまくいかなかったけど、本番ではうまくいって、超うれしかったです。
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それから、送辞と答辞がありました。送辞は作業グループで一緒だった在校生が言ってくれました。ハガキを作る作業のことを思い出しました。答辞は7人を代表して、友達が言ってくれました。友達は高等部から転校してきたので3年間でしたけど、私は12年間の思い出がいっぱい心に詰まっていました。
記念品贈呈で、在校生からは卒業証書ホルダーをもらいました。卒業証書を入れて、大事に保管しようと思いました。
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式歌「ビリーブ」を歌って、花束贈呈がありました。最後に閉式の言葉があって、退場の「世界に一つだけの花」の若草バージョンがかかりました。みんなが花道を作ってくれて、紙ふぶきを散らせてくれ、「おめでとうー!」と言ってくれました。他の学校に変わられた先生方や下級生の友達にも、祝福の花束やプレゼントを前が見えないくらいたくさんもらいました。その時が一番うれしかったです。「アイドルみたーい!」と気分はスターになっていました。 |
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教室に帰って「学校の教室とも今日でお別れだなあ」と思うと、なんだか淋しかったです。介助さんやバスの運転手さん、事務の方々、給食の調理員さん、保健室の先生、看護婦さん、学校の先生、ありがとうございました。見送ってくれて「また遊びに来てよ」と言われました。
みんなに愛してもらって、うれしい気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。
私も友達と、これからの長い人生を一歩ずつ歩いていきたいなあと思っています。
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