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WEEKLY “N”|T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!
 
第1回●2003年2月 「医師として・障害児の父として」
 
 

みなさま、こんにちは。今度コラムを担当することになりました、40代半ばの内科医師です。

大学を卒業し中央病院で研修した後、幡多地区を中心にへき地の病院や診療所に勤めていました。沖の島にいた時に長女が生まれましたが、未熟児で生まれたため脳性麻痺という病気にかかり、座ることも歩くこともできない重度の身体障害児となりました。
また、筋無力症という病気にもなり、近くに専門医もいなかったことから、私は「父親としてできることはやってみよう」と考え、小児科の勉強も始めました。

その後、山間部の診療所を経て、障害者の施設に勤めました。そこは、子供の頃から重度の身体障害と知的障害をもつ人がいる福祉施設で、病院でもありました。(利用者の平均年齢は40歳くらいで、8割は大人でした。)

そして昨年からは、長女の介護のことや在宅医療に取り組むために、高知市内の診療所で内科の外来や訪問診療も行っています。

もともと近くに医療機関のない山村出身だったので、へき地の医療を志したのですが、障害児の父親となり、大学を卒業した頃には、思いもよらなかった人生を歩むことになりました。

これから、診療所の医師として、また障害児の家族として感じたことなどをつらつらと書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 
 

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