長女は、現在高校2年生です。卒業がだんだん近づいて来ました。養護学校の卒業生は、重度化が進み、進学や一般企業への就職は困難な状況です。そのため、卒業後は施設入所か在宅生活かという選択に迫られます。生まれ育った地域で生活することを望めば、自宅からデイ・サービスや福祉的就労の場としての作業所などに通うことになります。
ところが、デイサービスや作業所の数が少ないために、通うことができても週2日などと回数に制限のある場合がでてきます。学校へは週5日通学していたことを考えると家庭で過ごす日が多くなります。そうなると負担が大きくなり、本人も介護者である家族も疲れはててしまいます。いくら仲の良い親子や家族だとしてもストレスがたまってしまいます。「養護学校に通っている頃は、よかった。できれば、卒業したくなかった。」と言う話はよく耳にします。私も長女の卒業など遠い話だと思っていたのですが、あっという間にその時期が来てしまいました。卒業後の進路については、養護学校に通学する子ども達や家族にとってはとても大きな課題なのです。
私の住む高知市やその周辺地域では、養護学校卒業生が増加するにもかかわらず作業所や通所センターの数が少なく、卒業生が通う場所の確保が困難な状況です。私がスタッフとして参加しているすずめ福祉会も、この状況を少しでも解消するために、施設(作業所)を建設しようと考えています。しかし、高知市内で土地を自主確保することは、きわめて難しい状態です。
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