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WEEKLY “N”|T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!
 
第15回●2004年4月

「タバコについて考える」

 

 最近、医療機関でも全館禁煙の施設が増えてきています。(医師会館も遅ればせながら、全館禁煙になりました。)また、県庁や学校での禁煙も話題になっています。私も仕事がら、タバコが原因で体調を崩された方を、たくさん診てきました。今回はタバコが有害性について考えてみましょう。

花とピヨちゃん
 

  タバコを吸うことによって、悪性腫瘍(ガン)や虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、脳血管疾患(脳出血・脳梗塞など)に非喫煙者に比べてかかりやすくなります。(たとえば、食道ガンは2〜5倍、肝臓ガンは2〜3倍、膵臓ガンは3〜5倍、肺ガンは4〜13倍)

また、妊婦さんの喫煙によって、流早産が多いこと、低出生体重児の多いことが報告されています。皮膚の老化が進みしわが増えてしまいます。それだけにとどまらず、受動喫煙といって、喫煙者の周囲の方も影響を受けます。夫の喫煙によって妻の肺ガンが1〜3倍増加したり、周囲の喫煙者の影響で虚血性心疾患にかかりやすくなってしまいます。また家庭内喫煙があると子供の喘息性気管支炎が増えたり、知的発達にも影響があると言われています。
 

 以上のように、タバコの害については枚挙にいとまがありませんが、禁煙することによってタバコの影響は消えたり、軽くなって行きます。しかし、喫煙はニコチン依存症ですので禁煙を志して、途中で挫折した方も多いと思います。

最近は、医療機関でも積極的に禁煙を勧めたり、インターネット上にも様々な情報があります。またニコチンパッチやガムなどの代替療法もありますので、ご自身のためそして家族のためにもぜひ禁煙に取り組んで下さい。
(軽いタバコに替えることや本数を減らすよりは一気にやめた方が良いようです。)


 
 

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