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WEEKLY “N”|T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!
 
第16回●2004年5月

「不眠症について」

 

  代表に原稿をせかされ、夜パソコンに向かっているとなかなか寝付かれなくなってしまいました。そこで今回は不眠について考えてみます。

 

 
 人口の20〜40%は不眠症だと言われています。私も40歳前後から、朝早く目覚めるようになったり、アルコールを飲みすぎたときは、眠りが浅くなり夜中に何度も起きたりしてしまいます。

 当直で深夜勤務をしたときなどは、翌日の午後から睡魔がおそってきます。不眠といっても、年をとるとともに眠れなくなったり、海外旅行に行ったり深夜勤務をして眠れないのはある程度生理的なものです。
  ストレスや仕事などによる過度の緊張で眠れなくなることもあります。お茶やコーヒーなどに含まれるカフェインも睡眠の邪魔をします。また、お酒は、朝早く目覚めてしまったりします。病気で治療中の方は、喘息などの身体疾患そのものや治療に使う薬剤またうつ病などでも眠れなくなることがあります。

 また、新幹線の運転手の居眠り運転で有名になった、睡眠時無呼吸症候群のようなものもあります。(睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に断続的に無呼吸を繰返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状をしめす病気の総称です。)70-80%は肥満をともない、いびきや普段十分に睡眠をとっているにもかかわらず運転中や重要な仕事中など日中普通寝てはいけない状況下で眠ってしまうというような症状があります。

 また、騒音や明るさなども睡眠をさまたげます。睡眠不足が続くと、集中力が低下し、イライラしたり、意欲が低下したりして、仕事や日常生活に影響がでてきます。体の抵抗力が落ちたり、高血圧や心疾患につながる場合もあります。よい睡眠環境を保つには、騒音を避けることや部屋を暗くする、暑すぎたり寒すぎたりすると眠れないので室温調節をする、枕やベッドは適切なかたさのものを選ぶなどの工夫も必要です。

 治療は、原因にもよりますが、睡眠薬を使用する場合もあります。睡眠薬は、なかなか寝つかれない場合や、一旦眠っても途中で起きてしまうなど病状によって使い分けます。また、アルコールとの併用は避ける必要があります。最近は、比較的安全な薬が増えていますので、医療機関でご相談下さい。ただし副作用を避けるためには、用量調整が必要です。量が多いと記憶障害や日中うとうとすることなどがありますので、特に高齢の方は注意が必要です。

そこで、快適な睡眠のための7カ条!

1)快適な睡眠でいきいき生活
2)睡眠は人それぞれ  日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター
3)快適な睡眠は、自ら創り出す
4)眠ろうとする前に自分なりのリラックス方法
   眠ろうとする意気込みが頭をさえさせる
5)目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン
6)午後の眠気をやりすごす
7)睡眠障害は、専門家に相談
       (健康づくりのための睡眠指針検討会 報告書より)



 
 

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