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WEEKLY “N”|T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!
 
第17回●2004年6月

「すずめ福祉会について」

 


 卒業を来年に控えた長女は、今週から職場実習に通所施設やデイサービスに出かけています。長女は7月に18歳になりますが、そうなると今まで使っていた肢体不自由児施設のショートステイなどのサービスが利用できなくなります。我が家にとっても、家族が勤務の都合で介護できないときや体調を崩したときなどは大問題ですので、新しい利用可能な施設を探しているところです。改めて障害者にとって、施設の有無は大問題だと痛感しています。

 

  ところで昨年、第6回のコラムですずめ福祉会の行った「新施設建設のための署名活動」を取り上げました。約2ヶ月の間に22065名の方から署名をいただくことができ、署名簿は、昨年9月8日に高知市議会へ提出させていただきました。

 その後、厚生常任委員会で継続審議になっておりましたが、5月12日の同委員会で採択され、そして6月10日本会議でも採択されました。新施設建設の計画がやっと進み始めました。すずめ福祉会では、重度から軽度の障害者までが参加できる、授産施設を計画しています。養護学校を卒業する方々の受け皿の一つになればと考えています。

 署名活動にご協力いただいたみなさまのご支援のおかげで、スタートラインにつくことができました。感謝いたしますとともに責任を痛感しています。またご審議いただきました高知市議会や高知市のみなさま本当にありがとうございました。私たちは、障害のある方々が生まれ育った地域で生き生きと過ごせるために、新施設建設に向かって懸命に取り組んでいくつもりです。これからもご支援・ご指導をどうぞよろしくお願いたします。

 ここで、すずめ福祉会をごく簡単に紹介させていただきます。社会福祉法人すずめ福祉会は、今年で30周年を迎えます。(私も高校生の頃、活動の様子をラジオで聴いたことがありました。)
すずめ共同作業所(身体障害者通所授産施設)・すずめ三里ホーム(身体障害者福祉ホーム)・すずめ通所センター(知的障害者通所更正施設)・すずめ一宮作業所(心身障害者小規模作業所)・すずめ燻製工房(知的障害者小規模通所授産施設)の5つの施設の運営に携わっています。福祉ホーム以外は自宅や福祉ホームなどから通う通所施設です。共同作業所では、ピンチ(洗濯ばさみ)・下請科、陶芸科(干支の土鈴などの制作)・印刷科がありそれぞれの作業に取り組んでいます。また絵画や陶芸などの創作活動も行い、県障害者作品展などに出品しています。

 三里ホームは入居者の生活の場です。ここから作業所に通っている方もいます。通所センターは、絵画などの創作活動班、軽作業班などに分かれて活動しています。また、日常生活訓練なども行っています。水族館やボウリング・カラオケ・うどんツアーなどの体験も行いました。一宮作業所は、共同作業所の支援の元に、可能な範囲で作業活動をしています。ここは、障害の特に重い方が多いのですが、無認可作業所であるため障害に応じた設備やスタッフを配置することが困難な状況です。その改善が緊急の課題です。ここでは、軽作業に加えて健康づくりや社会体験として散歩・施設見学やバザーなども行っています。

 燻製工房は、昨年4月に開設された施設で、高知県の素材を使用した新製品づくりに取り組んでおり、来年3月には商品発表会を行う予定です。(現在は、ハム・ソーセージなどの試作と燻製品の下請け作業を行っています。)施設を利用される方々ひとりひとりの個性を尊重し、その可能性を広げることを目標に運営しています。どの施設もご家族、ボランティア、地域の方々、行政などに支えられています。

 新施設建設という新たな目標もできました。私もすずめ福祉会にかかわる皆様とともに、一歩ずつ歩んで行きたいと思っています。また折に触れ、活動も紹介したいと思いますので、みなさま、よろしくお願いします。


 

 
 

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