先日、私の出身地である吾北村に帰って来ました。といっても、老人クラブの講演に呼んでいただいたのですが。吾北村ももうすぐ、近隣の町村と合併して、村名は消えてしまいます。村老人クラブ最後の総会に、講師として参加した訳です。(最後なので、村出身者を呼ぼうという話もあったようです。)
市内での仕事を終え、村に向かいました。さすがに夏なので暑いのですが、山は少し涼しく感じられました。
昨年、中学校PTAを対象に生活習慣病の話をしました。今回は、同様に生活習慣病の話をしたり、寝たきり予防などについての話をしました。地域の方に話をするのは僻地診療に従事して以来久しぶりでしたので、少し緊張してしまいました。
高血圧・糖尿病・寝たきり予防(寝たきりの原因となる脳卒中・転倒・痴呆の予防)・薬の飲み方などについて話を進めるうちに、終わりの頃は僻地で健康教室を行っていたころの感触を思い出しました。つたない話で申し訳なかったのですが、子どもの頃お世話になった地区の方や、同級生の身内の方もこられていてなつかしい思いをしました。
私が子どもの頃に比べると、道路事情も良くなり、ほとんど各家庭まで道路が伸びているということでした。私は、車の通ることのできない細い道も通って学校に行っていましたので、隔世の感じがしました。残念なことに、他の僻地と同じように人口は減少し、私の出身中学は統合のため消滅し、今度村も統合することになりました。
しかし、年をとったもののまだまだお元気そうな吾北の方々に会い、私自身も少し元気になりました。(私も太ったり髪も薄くなって来ましたが、地元の中学に通っていたことがわかってもらえたようです。)田舎はありがたいものです。
村が統合になっても、みなさんにぜひ元気で長生きして欲しいと思いつつ、帰途につきました。
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