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WEEKLY “N”|T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!
 
第30回●2005年8月

「ビールのおいしい季節です」

 
  まだまだ残暑厳しい日が続いています。高知は、なかなか雨が降らず、干上がっている状態でしたが、やっと久々の本格的な雨に恵まれました。高知から水を引いている香川県の方も、ほっとなさったのではないでしょうか。

 コラムのテーマ探しに四苦八苦し、「今月は夏休み」と思っていましたが、圧力がかかり何とか案を絞り出している状態です。ビールでも飲んでリラックスしよう。

 私は、アルコールには弱い体質で、すぐに酔いがまわってしまいます。また、病院勤務になってから、家で飲むことも減ってきました。いつ呼び出されるかわからないからです。(太り気味のため、家族からお酒を飲んでいると、すぐに注意されるのも一因ですが。)地域医療に従事していたときは、海岸部でも山間部でも周囲の方は、飲ませて鍛えようとしてくれましたが、体質は変わらず酒量も増えることなくすごしています。

 たまに記憶が途切れることがあるのは要注意ですが、飲むとすぐに寝てしまうので、お酒で肝臓をこわす可能性は少ないかなあと勝手に思っています。地域医療に従事していると、お酒の影響で体をこわしている方を、診る機会もありました。アルコールで体のいろんな箇所に影響が出ます。急性アルコール中毒や、アルコール依存症、内科疾患では脂肪肝・肝炎・肝硬変、膵炎・糖尿病、下痢、食道炎、不整脈など枚挙にいとまがありません。

 また、睡眠薬代わりにアルコールを飲むのは、かえって睡眠をさまたげると言われています。しかし、アルコールは適量なら、体をリラックスさせてくれます。適量は、日本酒換算で1合/日程度です(ビールなら大瓶1本)。アルコールは、体をこわさないようにうまくつきあいましょう。楽しくゆっくり飲むこと、食べながら飲み、適量にとどめることが大切です。

 また、週に2日は、お酒を飲まない休肝日をつくりましょう。他人に酒の無理強いをしないことも重要です。(アルコールの処理能力には個人差があります。)薬と一緒に飲むことも避けてくださいね。

 注意点ばかり挙げると、お酒の好きな方は嫌になるかもしれませんが、どうぞお体を大切になさって下さい。

 

 
 

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