そういうわけで桜の花見もそろそろ終わりかなという頃に、平成18年最初のコラムを書くことになりました。この4月から、私の仕事に関係するものでは、診療報酬や介護保険の改訂、すずめ福祉会や長女(筒井家)にとっては自立支援法の施行など環境がめまぐるしく変化しました。障害者や高齢者に対する支援の手は、ますます減って行くようです。厳しい世の中になったと思います。そんな中で、知的障害者通所授産施設すずめ旭天神センターは、4月1日に無事開所しました。
旭天神センターは、「卒業しても生まれ育った地域で働き生活したい」という養護学校卒業生やご家族の希望から始まりました。
2003年5月 高知市に土地の無償貸与をお願いする署名活動開始。
2003年9月 22655名の署名簿を高知市議会に提出。
2004年9月 高知市に旭天神の市有地の無償貸与を決定していただく。
2005年4月 日本財団から助成決定の通知をいただく。
2005年10月 工事の契約を締結し、3月末に竣工。
2006年4月1日 開所式を迎えることができました。
建設にあたっては実に多くの方から、ご寄付など様々な形でご支援をいただきました。(大口のご寄付もありました。)本当にありがたいことです。養護学校の在校生・卒業生・ご家族・先生方、地域の皆様、後援会・家族会の皆様などを中心に募金活動も行っていただきました。ご支援いただいた、多くの方々に深く感謝いたします。公的な支援は先細りしていますが、この施設建設の経過を振り帰ると、まだまだ世の中捨てたもんじゃないと非常に勇気づけられました。
旭天神センター開所にともない、一宮作業所、南国集い所は閉鎖されました。2つの施設は、1〜3年で幕を閉じることになりましたが、この2つの施設の存在が旭天神センターにつながったと思います。利用者やご家族の皆様、ご協力いただいた地域の皆様、ありがとうございました。
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