第697回 「高知家のポジティブ・パワー!」
5月21日
先日、高知県庁から面白い依頼を受けました。
昨年「高知家 ALL STARS」としてスター登録していたのですが、私がちょうど1000組目だったことと、その時の紹介文が高知家プロモーションの目指す姿と一致したため、「ぜひ一度お話を伺い、高知家スターとして紹介させていただけないでしょうか」ということでした。
面白いこと大好き!な私としては、喜んで県庁に参上しました。
県庁の入口は、高知家の入口です。(笑)
ここが高知家プロモーションの本拠地、「地産地消・外商課」です。
「高知家のうた」を発表したり、「爺-POP」という高知県の男性グループによる「高齢バンザイ!」という歌がメジャーデビューを果たしたりと、話題には事欠きません。
平成25年に「高知家」というプロモーションが始まった時、そのネーミングの秀逸さにはずいぶんと驚嘆したものです。今まで高知県は観光や自然、食べ物を売り出してきましたが、「人」にスポットを当てたことはかつてなかったですから。そして、高知県人の温かさ、つながりといったものをなんとうまく表現しているのだろうと感じ入りました。
「高知家プロモーション室」の吉野チーフ(右)と西森さんです。色々なお話を伺えました。
そもそも「高知家」は、産業振興計画の一環として「高知で暮らしてもらおう」という移住促進から始まったプロモーションだったそうです。東京の広告代理店の有名コピーライターの方が高知を訪れた時、「国際的にもありえないほどの人と人との近さ」に驚き、「外から見ると県民が一つの家族のようだ」「外から来ても、いきなりそのレベルの接し方をしてくれる」と、このコピーになったと伺いました。
「高知家の娘」広末涼子さんも「高知県は、ひとつの大家族やき。」とPRしてますよね。でも「高知家」って、高知県民だけではないんですよ。高知に来た方も、高知が好きな方も、「高知県と縁がある人は、みんなぁ家族。」なんです。(^^)/
4年間、高知家のプロモーション撮影に入れ替わりで安いコストで来てくれる東京の監督やカメラマンが、みんな口々に「高知は~だと聞きました。楽しみにしてます」とおっしゃるそうです。
まず「みんな素人なのに、しゃべりがうまい。」 かつ、
「ここまで協力してくれて、かつこんなにノッてくれる県民性はない!」
はい、土佐弁では人に乗せられて調子づく、ふざけることを「おだつ」と言います。専用の言葉があるくらい、昔からノリのいい人が多かったんでしょう。(笑)
中でも「高知家の唄」のプロモーションビデオは島崎和歌子さんが歌い、あちこちで素人の皆さんが集まって、本当に楽しそうな光景です。みんなぁ、お酒抜きでもやるやんか!(笑)
♪いっしょに笑おうや ひとりで悩まん
ひとりで泣かんでえい みんなぁで高知家
いっつでも「おかえり」・・・
このラストシーンを帯屋町で撮った時には、400人もが集まったそうです。上から俯瞰で撮ってた監督が最後に、「じゃあみなさん、これから家族になってください!」というアバウトな指示を出したのに(笑)、みんないきなり「わーーっ!」と集まって、すっごく良いシーンが撮れたとか。その時、カメラマンは思わず泣いたそうです。「こんな県民はない。こんないい絵が、こんな風に撮れることはない」と。
プロのカメラマンも感動した、「高知家の唄」はこちら♪
さて そんな高知家プロモーションも4年目に入り、首都圏でも、「高知家」の認知度は36%と上昇し、高知家のピンバッジは25万個(!)も売れているそうです。昨年からは高知家のポジティブ・パワーを日本中におすそ分けする「NIPPON POSITIVE PROJECT」も始まっています。歌と踊りで高知の魅力やポジティブさを発信する「爺-POP」もその1つ。
前代未聞の平均年齢67歳のお爺ちゃんアイドル5人組が「高齢バンザイ!」という曲をリリースし、なんとメジャーデビュー。
北川村、高知市、中土佐町、大月町の海の男・山の男が「日本を、ポ爺ティブに。」ですって~、ステキ。上に立つ者自ら良い意味で「おだつ」、この人生に前傾姿勢なのが実にカッコイイじゃないですか!
近年、日本には「生きる力」が足りなくなってきています。心理学の交流分析的に言うと、生きる力は本能でもあり、それは「子どものように自由な心(Free Child)」によるものとされています。これが削れてきていると。
しかし、この自由さ・楽しむ心が日常にふんだんにあるのが「高知家」なのです。その象徴が、常に進化し続けるよさこい祭りですよね。
「高知家の元気で日本をポジティブに!」\(^▽^)/
というわけで、プロモーション推進室で「おだって」頂きました。(笑)奥にいらっしゃる高知家プロモーション推進室の室長も、さすがのスター眼鏡姿です。これぞ、人生を楽しむ、正しい高知家の家族のあり方でしょう。