第1054回 「フィギュアの国のアリス」
5月5日
昨年からずっと行きたかった、四万十町にある海洋堂ホビー館の特別展「フィギュアの国のアリス」。なかなか時間が取れずに昨年の第1期を逃し、今年の第2期も5月末までという中、やっと間に合いました。
海洋堂ホビー館四万十は、高知市からは高速を使って、車で1時間半くらいです。久しぶりに来てみたら新しい入り口が増設され、中はフィギュアの売店になっていました。
ルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」と続編「鏡の国のアリス」に登場するジョン・テニエルの挿絵。世界中で人気のあるそのキャラクターたちを、海洋堂がその雰囲気のまま2001年に立体化し、大ヒットしました。もう20年以上前になるんですねえ。
館内はフォトスポットもたくさんで、撮影自由とのことに、ワクワク♪
物語そのままに、チョッキを着た白ウサギが「どうしよう!どうしよう!遅刻しちゃうぞ」とかけていく後ろ姿について行くと…
アリスが大きくなったり、小さくなったり。
フォトスポットが沢山あるのが嬉しいです♪
窓から伸びた手と、落ちていく白ウサギのショットなんかも撮れますし~
チェシャ猫が見ている、ティーパーティーにもお邪魔できます(笑)
ハンプティ・ダンプティにも手が届きそう。
そして、うまいなあと思ったのは、このシーン。
「王様はどんな夢を見ていると思う?」
「それはたぶん--」
「君のことを見ているんだよ」
セリフと夢の浮遊感、世界観をよく表現しています。
ところでアリスと言えば、白ウサギ。これは大きいんです。
今回は、このような大きなフィギュアもズラッと並んでいました。
食玩フィギュア「人形の国のアリス」シリーズを元に、最新のデジタル造形技術などによって大型フィギュア化し、アリスの表情など細かい部分まで作り上げたそうです。たしかに、生き生きしてますね。
これはシリーズ1作目。塀の上のハンプティ・ダンプティやラッパを吹くウサギなど、今見ても欲しくなるほど精巧な作りです。「人形の国のアリス」は、2,3,4,EXとシリーズ化されていきました。
本を沢山並べた部屋には、「人形の国のアリス」と書いた本があり、開けるとアリスの物語の1シーンをフィギュアで作り出しているものなど、工夫されていました。
今回の中で一番好きだったのが、ミニチュアの箱で「ハンプティ・ダンプティ」とアリスのシーンが再現されているものです。
光の具合まで考えられていて、まるで映画のよう。本当に素敵でした!
フィギュアの世界は小さいけれど、その世界観は決して小さくないことを教えてもらったように思います。
実は私も、海洋堂のフィギュアでアリスの世界を作っているんですが、今回の展示から学んで、少し置く数を減らしました。本当は それぞれのシーンごとに作るのが理想だと学べましたので、いつかはそうしようかなと思っています♪