第1072回 「まきのさんの道の駅 佐川①」
9月9日
話題の朝ドラ「らんまん」も、いよいよ最終章になりました。熱いブームが続く中、高知県では25駅目の道の駅「まきのさんの道の駅 佐川」が、6月にオープンしました。高知市からは国道33号線を車で西に40分くらい、霧生関トンネルの手前の左に「佐川おもちゃ美術館」と一緒にあります。
佐川町は牧野富太郎博士が生まれ育った町。やはり朝ドラの影響はすごい!平日なのに県外ナンバーの車も多く、駐車場は一杯で、勢いを感じました。
オープンしてすぐの店内に入ると、高い天井に沢山のセンスある地元や近隣の町の新商品。このところ閉店のニュースが多い中、最近見ないほどの活気は、それだけでも嬉しくなります。
朝ドラを機に作られた、牧野富太郎博士をモチーフにした花であふれる「ハナサクサカワ」というデザイン、きれいで楽しくて大好きです。
「まきのさんの愛 スエコザサ」のように、短い文が添えられた植物の大きなイラストが目を引きます。陳列もセンスいい。
それにしても、神木 隆之介くん演じる「槙野万太郎」というキャラクターの一途で無垢で素敵なこと。本物の牧野博士の写真と並んでも、引けを取りません(笑)
万太郎は作り酒屋の息子で、佐川町は風情ある酒蔵の町でもあります。ということで仁淀川水系の地酒もたくさん並んでいますよ。
「ハナサクサカワ」の商品に見入っているうち、気がついたら文房具やお菓子が仲良く買い物カゴの中に移動しておりました(笑)
こちらは「霧生関(きりゅうぜき)の郷 産直市」です。近隣の農産物も並べられ、写真撮影後には沢山の人で賑わっていました。珍しい青パパイヤ、梨のケーキなんかが またカゴへとワープ(笑)
「らんまん」に出てきた山椒餅もありましたよ。
「佐川通り」と名付けられた南へつながる通路には、トイレや総合案内があります。どこも通路が広くて、車イスやベビーカーでも通りやすいのがいいですねえ。
ここを抜けると…
食堂やイートインがあります。長~い本棚の上には「牧野富太郎博士の本 館内でご自由にお読みください。ご利用後は、元の場所にご返却ください」とのお知らせが。
植物好きな方はコーヒーなど片手に、いつまででもいられそうですね。
その奥には市場レストランで有名な、西村商店があります。平日でも、結構な行列。
メニュー数が多い!しかも説明の一言が楽しい。
「土佐の魚をくらい尽くせ! 海の天ぷら定食 1,598円」
「やっぱ天ぷらも食いたいがかえ SP海鮮丼定食 1,899円」とか(笑)
そして気がつきました。香南市の名物、中日(ちゅうにち)ラーメンがある!これは食べたい!いやいや待てよ、佐川店限定の「いのしし言うたらこれよ! 佐川猪の塩胡椒焼き定食 1,680円」も捨てがたい。う~ん、悩む…。
こちらは中村セレクト「高知名物中日ラーメン 中日とミニ海鮮丼 1,325円」。
そもそも中日とは、うどんのつゆにラーメンを組み合わせたもので、あっさりとしたカツオだしのスープに、麺はラーメンというコラボなんです。中村も私も初めてだったのですが、「これ、美味しいね~」と意見が一致。
ミニ海鮮丼も、刺身の新しさ、厚さ、大きさ、量に驚いていました。
「最近、どこも商品の底上げがすごいのに、この良心的な量はビックリですね!」と中村。まったくです。
悩んだ末、私は単品の「冷やし中日 580円」です。キンキンに冷えて、歯ごたえがすごい。でもうどんの出汁なので、あっさり食べられるんですよ。鶏チャーシューや白菜の浅漬け、アラレなどで食感も楽しめます。
もちろんそれだけではなく、「佐川猪の塩胡椒焼き」の単品1,300円。やはり、量がすごい!この単品だけで、十分お腹が張ります。シシ肉は豚よりもうまみが強いし、薄切りにしてあるので柔らかくて食べやすい。またこれ、食べに来ようと思いました。
猪を使ったメニューがいくつもあるので店員さんに尋ねてみると、「佐川町にあるジビエ専門店の『わるさん房』から取り寄せています」とのこと。畑を荒らすイノシシを美味しく頂くシステムができているんですね。
「まきのさんの道の駅 佐川」については、もう1つご紹介したいものがありますので、次週に続きます。