第1119回 「竜串海岸 冒険散歩」
8月10日
本当に驚きました。
一昨日 8月8日に日向灘を震源とする地震(宮崎県で震度6弱)があり、気象庁から南海トラフ地震 臨時情報【巨大地震注意】が発表されました。高知県は大きな影響を受けるため、避難所対応や防災対策など、改めて気を引き締めなければと痛感したことです。今回取り上げる竜串海岸も、津波のハザードマップを見ると15~20mの浸水予想とあり、避難経路を事前に確認しておくことが重要です。
竜串って昔から有名なのに高知市から車で3時間かかるせいか、この絶景がほとんど知られていません。かく言う私も小2から足摺によく行っていたのに、竜串海岸を歩いたのは今回が初めて。ここの世界観をまったく知りませんでした。ネットでも情報が少ないだけに、体験するとまるでVRの異世界に来たようです。
右手に足摺海底館、左手は桜浜。では、冒険の旅に出ましょう!
左を見ると、切り立った崖。この下の足場を通って行きます。
一番わかりやすい、土佐清水市観光協会さんのサイトの地図です(掲載許可を頂きました)。なんと18ものスポットが!その多さに圧倒されて、覚えるのを諦めて 出たとこ勝負に(笑)
地図の右から左(西から東)へ歩いて行きましたが、大人の足なら30分ほどでしょうか。でも目を奪われる景色ばかりなので、写真を撮っていると1時間はかかります(経験談)。
【夢の浮橋】足場が狭いので、ちょっと不安でしょ?でも実際通ってみると運動靴なら大丈夫だし、日傘だってOK。(でもヒールは無謀、バッグはリュックね)
冒険の旅の序章として、ワクワクします!
少し歩くと、世界が急に開けます。【千畳敷】に出ました。真ん中の岩は前回の怖い巨人の顔の裏側、【不背山】です。
ここの海岸の特徴として、岩がまるで細胞のような見た目なんです。苦手な方はごめんなさい。
なんだか、この岩自体がジブリの世界の大きな生き物のようにも見えます。
ちなみに、後ろの白い柱が立っている場所が…
【緊急避難場所】の、海のギャラリー裏山へ続く石段です。
こちらは、まるで龍の背のようですね。岩場を飛んで渡ったりしてると小学生に戻った気分になって、ワクワク!
【かぶと岩】。赤い鉄かぶとのような岩はコンクリーション(ノジュール)で、生物の残した成分が化学反応を起こしてできたものです。
【天の橋立て】確かに、天に向かってそそり立っている感じ。足場の悪い所はこのように、コンクリートで通路を作っています。
【蛙の千匹連】岩から出ている茶色い大きなカリントウが、蛙が一杯いるということなんですね。スナモグリ(甲殻類)の仲間が掘った巣穴が化石になったとか。
すみません、私には犬の落とし物にしか見えませんでした(笑)
【絞り幕】すごくユニークな形。確かに、ドレープを作りながら幕地を絞り上げていく優雅な緞帳(どんちょう)に見えますね!
こういう生き物のような岩が、あちこちにありすぎて目を奪われます。硬い岩石がなぜか流木のアートに見える不思議。
こちらの大岩は流水のように見え、美しいサンドアートにも思えます。
美の女神(ミューズ)なんて名前はどうでしょうか?
冒険も終わりに近づいてきました。最後は大きなラスボスの登場(笑)
バックの波も、大きく砕けて盛り上げてくれます。右の岩が、不気味な気配です。
足跡みたいな岩もこの辺りにあります。それに勇気をもらって~
この怪物に立ち向かっていくというクライマックスですね、きっと。本当にこの岩、今にも動き出しそうです!
とにかく不思議過ぎる海岸。うまくストーリーを被せて動画を作れば、バズる可能性も大きいと思いますが…
この独特で貴重な世界観をそのまま残していくことの方が、実は重要なのだと思います。
小さな冒険にお付き合いくださり、ありがとうございました!