第1145回 「人生の先達からの聞き書き」

2月8日

このたび、面白い企画に参加させて頂きました。

追手前高校で1年生全員が行っている【人生の先達からの聞き書き】という探求活動です。高齢者(=先達)に人生をインタビューし その内容をまとめた小冊子を作り、先達の方々にお贈りし、校内での発表会も行うというものです。高知市社会福祉協議会や大学の先生方にもご協力いただいているとのこと。平成30年度と令和元年度に実施していたのがコロナ禍で中断され、今年5年ぶりに再開されるということです。とても良い企画だなと思いました。

確かに先達の人生をじっくりと聞き取ることで、自分の人生も考えるでしょう。離れた世代の大人と時間を共有することで社会的マナーが向上しますし、時間をかけて向き合うことで人生での自己成長や他者の役に立つことの喜びなど、大切なことも学べるでしょう。昔に比べて隣近所や親戚等との付き合いが 希薄な今だからこそ、こういった機会はとても貴重だと思います。また3人一組と、少人数の生徒と交流できるのも理想的です。講演と違って一方的に話すのではなく、双方向コミュニケーションができるので、とても楽しみでした。

インタビューは2日に分けて行われ、1回が90分。研修時間の1区切りと同じです。
初回、食堂で待機している先達は40人ほどいらっしゃいました。半数の生徒は校外にインタビューに出かけたようです。私を担当してくれたのは、男子1人・女子2人の3人組。男子がインタビューアー役で進行してくれました。

ちなみに奥に写っているのは、読売新聞の田岡記者です。(「四国ストーリーズ」という企画で『追手前伝説』を取り上げて頂けるそうで、取材にいらしてました。実は田岡記者も追手前の卒業生なのです)

1回目はAくんの和やかな進行で、人生を幼少期からふり返っていきました。スムーズに語れるように、自分の人生をエクセルで時系列にもまとめていましたが、結構アップダウンの激しい人生なもので、一通り語って少しやりとりすると90分になりました(笑)

2回目は1回目の話を受けて、皆さんが掘り下げたいことを質問してきます。仕事の内容、仕事で気付かされること、どの分野でも必要なコミュニケーションについて、コロナ禍で変わったこと…。それが終わると、高校生から大学生になるときに身に付けておいた方が良いものは?どうやって新しく人間関係を作れば良いのか?など、高校生らしい質問も出て来ました。

後半では身近な場面での目上や年下とのコミュニケーションの取り方、外国の人とコミュニケーションを取るには…など、日頃気になっていることをみんなが質問してくれ、私なりに答えていきました。その中で「現役生のために役立っているであろう自分」が とても充実し、喜びにあふれていることを実感もしました。もちろん、熱心に聴いてくれる生徒さんの賜物です!本当に素敵な交流の時間を頂けました。

さて、このインタビューから、彼らはどのように私のことをまとめてくれるのでしょうか?(笑)
発表会は3月中旬ですが、とっても楽しみです♪ 貴重な経験をありがとうございました。