第1149回「神聖な【にこ淵】周辺リニューアル」

3月8日

今や、「仁淀ブルー」の聖地としてすっかりメジャーになった いの町「にこ淵」。急峻な山間にあり高知市からは車で1時間半ほどかかるのですが、SNSで有名になり観光客も急増しています。実は訪問する車の約8割が県外からと推測され、多い日には2千人あまりが訪れ 駐車場周辺の混雑など許容範囲を超える問題が起きていました。

その解消のための観光推進事業で、にこ淵周辺が整備されたというニュースを聞き、初めて行ってみました。国道194号線を右に入り…

1kmほど走ると橋があり、左折すると大きな電子案内板ができていました。

周辺の駐車スペース案内です。1番から5番まであり、現在の混み具合がわかります。1番と2番はにこ淵の手前にある広めの駐車スペース、3~5番は入り口の先にある、車道の横のスペースです。

2番の駐車スペースの向こうには、自動販売機と新設されたトイレが。以前は仮設トイレのみが設置されていましたが、バリアフリートイレも備えたきれいな公衆トイレが整備されました。ここからにこ淵入り口までは約30m、とあります。

こちらは1番の駐車スペース。2番も同じくらいの広さです。白線を引いてないので、駐め方は自由。

では、歩いて行きます。新設された遊歩道の入り口までは、すぐです。

入り口には電子案内板があり、神聖な場所であるにこ淵について書かれています。

にこ淵は数年前までは駐車場もなく、ロープを使って降りる場所で、誰もが行ける場所ではありませんでした。…
にこ淵では、水神の化身とされる大蛇が住むところという伝説が残っています。にこ淵を訪れる際は、地域の歴史や人々の心情を踏まえ、節度を持って見て頂きたいと思います。

確かにこの地域に住んでいる親族からも「にこ淵」の名前は聞いたことがありませんでした。それほどの秘所だったのです。ここでのマナーとして 走らない・火気厳禁・ポイ捨て禁止・喫煙禁止・遊泳禁止・ペット禁止などが英語でも出ていました。

すぐ横に、協力金箱も設置されていました。「お客様にお願い 協力金を1人100円お願いします」とありました。英語や中国語でも書いてあり、電子決済もできるようになっていました。時代ですねえ。

財政が豊かではないいの町にとって、今後の維持管理にも費用は必要です。募金箱に100円を入れると「チャリン」と音が。まだ少ないようです(笑)

新設された遊歩道は右手のうっそうとした木が伐採され、上の車道からでもにこ淵が見えるようになりました。途中でにこ淵が見える撮影スポットもあります。下の写真をご覧ください。「え?知ってるにこ淵の色と全然違う」と戸惑われるかもしれませんね。

実はにこ淵は日の当たり加減によって、色がまったく変わるのです。これは2月末の11時半頃の写真。でも季節によって時間も違うし…どうすればきれいな色が見えるのでしょうか?最後にヒントを書いておきますね(笑)

最初は急傾斜をロープを伝って下りていく険しい道でした。その後階段ができたのですが、左が以前の45度くらいの急傾斜の階段です。こちらも行ってみましたが、足が筋肉痛になります(笑)右が新しい遊歩道の階段で、まったく違いますね。

私が行った日は平日だったため、若い人たちがほとんどでした。時間がたつと次第に光があたり出し、透明度のある輝く仁淀ブルーに変化していきます。

手前の水面がキラキラ輝き、その下の岩が白蛇の頭にも見えるような…。神聖な場所にお邪魔している、という感覚が湧いてきます。

この下の写真は、新旧両方の階段を比較した写真なんですが…

左下、何か写ってますね。光の反射か何かでしょうが、にこ淵にお住まいの精霊?が少しだけお姿を現して下さったのかも、と考えると敬虔な気分になりました。

2月末でも日が当たるとこんな風にきれいな色が見えます。この美しさや自然環境を守り、来られる方も安心して体感して頂けるように、みんなで守って行ければと思います。

最後に、きれいな色を見るためのヒントです。
にこ淵にはライブカメラがあります。お天気によっても違いますが、季節や時間によっての日の当たり方は、ここを事前に見るとご参考になるかと思います。
国道からの道は狭いので、どうぞお気を付けてお越し下さいね。