第1154回 「警察官と私」

4月12日           中村 覚

いつもの道をいつものように運転している時です。ハンドルを握る右手の下あたり、ちょうどサイドミラーを調整するボタンのところに、コーヒーでもこぼしたのか?というシミを発見。ちゃんと確認するために若干 首の角度と目線が下向きます。シミじゃなかったとわかって首の角度を戻した時、ちょうど対向車線を走ってくる白バイの警察官がこちらに向かって会釈をしてくれました。どうも私の首の動きが会釈をしているように見えたため、それでは、こちらもということでしょう。なんと丁寧な。

それにしてもよく見ていますよね。私も日頃、すれ違うパトカーや白バイに多少なり意識がいってしまいます。でも向こうは仕事柄、パトロール中、すれ違う運転手にその都度意識を向けているのでしょう。

以前、短期間の内に2度、一時停止違反で捕まえてもらったことがあります。
1回目は一時停止の線が見えていませんでした。見えていないものは止まりようがありません。でも後で振り返って見たら線はちゃんとありました。不思議なこともあるものです(笑)

余談ですがこの間、友人とドライブをしている時、小道から大通りに出る道でのこと。「中村、なんで行かない?(出発しない?)」と聞かれたので、「信号が赤やんか」「どこの信号?」と聞かれ、ハッとします。信号機などなかったのです。でもさっきまで目の前に私にしか見えていない信号機があり、それが赤だったから止まっていたのです。このように見えてさえいれば、止まります。

でも、そうとは限らないのが、2回目の淡路島でお縄を頂戴した時でした。
忘れもしません、初めて淡路島で宿泊という日の夕方。高速を下りて大きな
一般道に入る時。「そこの車、止まりなさい」と拡声器の声。

「ちゃんと止まりませんでしたね?」「はい。」「あなたが、ちゃんと左右を確認していたのは見ました。でも一旦止まらなかった」と。そうなんです。
安全上、左右の確認はしたんです。この時点で90点はあるはずですが(笑)
許されることではありません。でも、ホントよく見ているなぁ。

こんなことがあって以来、警察官とお近づきになる「一時停止」のところでは
一旦止まって、まず近くにパトカーがいないか探すのです。遠い夏の日と重なります。この木にカブトムシはいないかな。

ところで、前から気になっていたのがこちら。警察官の人形です。

名物とまではいかなくとも、数年後、観光資源的扱いにならないでしょうか。これ以上、数が増えることはないと思いますし(笑)

「多少のことは見逃してやるから、しっかり運転しなさい!」

こちらにも、また1体。

監視カメラやオービスとは違い、温かみのある眼差し。

雪の積もる日も…。

梼原から鬼北町へ向かう道中に3体ありますので、その折にはどうぞよろしくお願いします。