第1156回「再発見!やなせさんの原稿」

4月26日

近代学校建築研究の第一人者 川島智生先生が来高なさり、高知の高校を回られたので、昨日25日に追手前高校にご一緒させて頂きました。(そのお話はまた後日)

3月末に行われた朝ドラ「あんぱん」第1回を見る会は、追手前の芸術ホールが会場でした。その記念として作成された「やなせたかしさんコーナー」にも、その日の盛り上がりが残っているように感じられます。

実はこの25日の訪問で、偶然 すごい再発見に遭遇しました!校友会担当の先生が校友会担当の事務職員さんに「これ、見つかったよ」とファイルを渡すと「えーっ!どこにありましたか!?」と彼女が大興奮!

10年以上行方不明だった、創立100周年の時のやなせ先生の原稿が掲載されている「とけいだいだより」(校友会広報誌)が見つかったのです。

「私の城東中学時代」という表題の原稿は上下に分かれており、「下」はあったのですが「上」が長いこと不明でした。発行されたのは昭和53年ですから、もう47年も前。そりゃあ半世紀近く前じゃ、なかなか入手もできませんよね!

今までわからなかった、やなせ先生の入学の頃のことなどが書かれていて、とても貴重な資料です。
(あ~、事前にこの内容がわかっていれば、もっと正確で良い原稿が書けたのになぁ…)

資料の箱には「時計台だより No.1~No.8 ただしNo.4はなし」と確かに書かれています。

校友会の資料は明治期からあるので膨大で、校史資料室、校友会室と別にもう1室に保管されています。

校友会では「資料を大切にするように」とずっと伝えられてきたそうで、それを誠実に守ってこられた姿勢あってのこと。川島先生も「今はもう、古い資料は廃棄されていることが多い。こんなに資料を大切に守っていることが素晴らしいですね」とおっしゃって、心を動かされました。

他にも、この資料室で初めて見かけたものがありました。

校友が、当時の教科書とノートを送ってこられたようです。「70年間大切にしていた本とノートです」とありました。85歳以上の方ということですね。なんでも、昭和30年代には、学校のオリジナルノートがあったそうなんです。こちらです。


下に学校名が、旧字体で載っています。「このデザイン、クラシックで素敵~♪」と思わず声が出ました。

すると、「校友会でこんなものを復刻したんですよ」と。

素敵でしょう?校名は旧字体のまんまなんですよ♪1冊250円です。(原価は200円とのこと)つい嬉しくて、何冊かまとめて買ってしまいました。

追手前はいつ行っても、常に新鮮な驚きをくれます。『追手前伝説』は、まだ続いているようです。