第737回 「香川のレストラン シェ 長尾」
3月5日
先日、香川県での仕事の帰りに、中村が情報を入手した素敵なレストランに行ってみました。丸亀市の「レストラン シェ 長尾」です。大通りからは見えない隠れ家的なお店で、堂々たる日本家屋のお屋敷。咲き始めた梅に、春の訪れを感じます。
立派な門構えですね。とてもフレンチレストランとは思えません。
こちらは昨年の11月13日にオープンしたばかりとか。
広い玄関に上がり、広い廊下をぐるっと回ってお部屋に通されます。
雪見障子からは、広いお庭の様子が伺えます。
案内して頂いたのは、ちょうどおひな様の前でした。
広~い一枚板の立派なテーブルと、低いイス。これは座りやすく、かつ座敷の雰囲気をそこなわずに、実に洒落たしつらえです。お料理にも期待が高まります。
来ました!最初は、『マッシュルームのブルーテ』。
スープの中に温泉卵を入れ、黒こしょうとトリュフの香りがするオイルをかけたものです。
とろ~りとした食感が温泉卵にマッチしてて、口に含むとマッシュルームの香りがふわ~っと立ちます。こういうの、初めて♪これからの食事に期待感が膨らみます。
『シマアジと魚介のタルタル』。シマアジとサワラ、ホタテをタルタルソースでまとめた料理。生で食べられるカブの上には、マスの卵をトッピング。ソースは3種がのっており、ガラスのお皿はまるで宇宙のようにも見えます。春のやさしい味でした。
『鯛のポアレ』
香川では鯛がよく供されます。皮目はパリッと、中はしっとり。満足感に満たされます。
次の肉料理用にセッティングされたのは、シェフがフランス修行中に購入した「ラギオール」のナイフとフォーク。こちらは、日本ではあまり見かけないとのことでした。手に持つとフィットし少し重量感があり、ねじったフォークのデザインなどすごくオシャレで使いやすい!ちなみに取っ手は香川の県木でもある、オリーブです。
肉料理は、2種類から選べます。
『讃岐(さぬき)夢豚のロースト』
こちらは、讃岐夢豚を使ったお料理です。新玉ねぎと春キャベツ、菜の花とスナップエンドウが春の付け合わせ。コクがあり、やわらかくておいしい。
こちらは『讃岐オリーブ牛 しんたま肉のロースト』。
オリーブ牛はコースに+900円だったと思います。しんたま肉とは牛のももで、きめが細かく柔らかで脂肪が少ない肉です。赤ワインソースと金時ニンジンのピューレが添えられ、肉そのものの旨みが感じられました。
肉料理を切り分けていて「もう少し切れたらいいのに」と感じることもありますが、ここでラギオールのナイフの切りやすさを実感。欲しくなって後で探したのですが、あのデザインはやはりネットでも見つけられませんでした。
デザートも秀逸でした。『アールグレイのパルフェと苺』
ホワイトチョコレートのブランマンジェの上にアールグレイのアイスと苺のシャーベット、薔薇のエキスを入れたゼリー。ゼリーを食べると薔薇の匂いがふわーっと立ちます。専属のパティシエによるものだそうで、お代わりをもらいたいくらい美味しかったです。
「この庭に雪が積もると素敵だろうね~」と話したことでした。まあ現実に雪が積もったら、高知自動車道は通れないから、ここまで来られないのですけど。(笑)
高知からは善通寺インターで下り、車で2時間弱でしょうか。お店の方の感じも良くて、遠いけどぜひまた来てみたいです。そのためには、頑張って仕事しよう!と元気を頂けたお店でした。ありがとうございました。