第742回 「大英博物館公式の掘り出しもの」
4月8日 中村 覚
大英博物館。 自分とは関わりがない非日常的な言葉です。ところがある日、偶然、それと関わるものに出逢いました。
「1550円かぁ」 高くはないけれど、ホントに必要な物なの?と再考すればこれが全く必要ないと、即 解決してしまう単純明快さ。「さよなら 縁があれば またね。」リサイクル店での出逢いと別れ。
しかしながら、夕方 家に帰ってきても「買っときゃ 良かったのかな?」と気になって仕方がないので、ネットで調べました。
10年ほど前の2006年10月~2007年2月の期間、東京の国立科学博物館で開催された「ミイラと古代エジプト展」の会場で限定販売された物です。定価は5000円と判明。でも今では販売されていないらしく、アマゾンで見てみると25000円とビックリするような値段が付いています。
しかしこれを鵜呑みにしてはいけません。どっかの誰かが勝手に付けたお祭りムード的な金額です。次にヤフーのオークションで調べましたが、物 自体がありません。他のネット販売店でも探してみましたが、やっぱりありません。つまりは「1550円なら買っときゃ 良かった・・・」と悔やまれるばかり。夜、雨の中を急いで店に逆戻り、 買ってきました。大英博物館公式の掘り出しものです。(笑)
商品名=大英博物館公式販売モデル「バーチャル マミー」
この商品は、イギリス大英博物館からオファーがあって海洋堂が制作したそうです。大英博物館 公式販売モデルだけあって、外箱からしてちょっと豪華でしょ?外箱の裏側には中身の説明を長々と英文で書いています。でも右端の写真をみれば一目瞭然。
内箱の中にはクッションに包まれた上下に分かれた6パーツのマトリョーシカ構造のフィギュア。(※ミイラのフィギュアの写真がありますので、苦手な方は写真を5枚ほど飛ばして下さい)
分かりやすくパーツの向きを変えて撮影してみました。このマトリョーシカ構造により、ミイラの内部構造を忠実に再現しています。
右端のパーツを取り出します。ミイラを寝かせる台です。
手に持っているのがミイラのパーツ。
15cmくらいの台座に寝かせて 上部のパーツで蓋をすれば~
この通り。
あとは残りのパーツで、はさむと~
できあがり。
胴体部分の模様や絵がきれいです。
足裏部分にも豹のような動物が・・・。芸が細かいですよね。
今ではとても気に入っています。この先 何かの拍子に台座の足やミイラの細い部分がポキッと折れてしまっても、安く買ったのだから それはご愛嬌。(笑)
ミイラですから、人間の最後や冥土などを連想して 気持ち悪いと感じる方もいるかもしれません。しかし外側の鮮やかな部分だけではなく、中身の陰の部分まで忠実に再現しているこの凄み、おもちゃの域をちょっと出ている気がします。