第747回 「結婚式と介護の両立」
5月14日
昨日は、次女の結婚式でした。挙式が午後4時から、披露宴は6時からだったのですが、私は朝10時には美容院入り。留め袖を着るのは何十年ぶりでした。私が結婚した頃には親族一同留め袖を着ていたものですが、今は着るのは母親だけで後の皆さんはドレスということが多いですね。ここにも時代の流れを感じます。
昼に仕上がって、ご飯を食べて移動。ホテルの部屋で、次女はお支度をします。午後から夫が車イスの長女をホテルに連れてきました。
親族控え室もあるのですが、そこは和室で車イスでは入れません。花嫁の支度室も段差があり、入れません。だから介助のためにはもう一室構えないといけないことに気づいたのが、式の2週間ほど前だったでしょうか。5月の週末でホテルも満室でしたが、なんとかシングルのお部屋を一室押さえて頂けました。
でも 長女の介助もあるのですが、この日だけはやっぱり次女のお支度についていてあげたくて。
結婚式場は小さな会場でしたが、お友達が沢山お越し下さって、温かな式でした。
さて、受付の方々や結婚式の立会人になってくださった友人へのプレゼントを渡さなきゃと人探し。いざ始まると、長女も結婚式や披露宴のスピーチには心を振るわせられるのか 声に出して泣くので、「泣かれんよ」となだめつつ、食事介助。写真も撮りたいけど、この日のメインのお仕事は、披露宴での皆さまにご挨拶回りです。
二人が披露宴にサプライズをいくつも入れてたので、進行は知らされてなく嬉しくも多忙で、ずっとバタバタした3時間。でも、お越し下さったたくさんの皆さまが本当に温かく、笑顔で祝福くださって、何度もありがたいなぁと思ったことでした。あまり日頃次女と私は似ていると言われないんですが、昨日は「そっくりですね」と何回もお声をかけて頂けて、嬉しかったです。
長女の介護をしながら育てた次女には、充分に手をかけてやれなかったと思いますが「時に焼きもちを焼いたこともあったけど、今では分け隔てなく愛情をたっぷり注いでくれたことがわかります。ありがとう。」と語ってくれました。
しかし その一番感動的な場面で、長女が次女の話に「はい!」とか「ありがとう」とか合いの手を入れるので、そっちに持って行かれてしまいました。(笑)
そして、次女が私達にくれた手紙は 新たな宝物です。
さて余韻に浸る間もなく、披露宴が終了するとすぐさま部屋に長女を連れて行って、トイレ介助。留め袖ですることじゃありませんが、仕方ありません。着物を支度室で脱げたのは10時前だったでしょうか。新婦の母の役割と長女の介助との両立が大変とは思っていましたが、ここまでとは予想外で、家に帰ると本当にグッタリしました。しかし、寝込んでいられません!コラムを書かなきゃ。明日も研修が待っています。
でも、これも幸せな疲労感ですね。次女と縁を結んでくれた穏やかで素敵なお婿さんとの新しい家族の物語が始まります。