第662回 「関東・東北豪雨災害」

9月11日

一体誰が、こんな大変な災害になると予想できたでしょうか…。

栃木県、茨城県、宮城県で記録的な豪雨。大雨特別警報が出た上、茨城と宮城ではまさかの堤防決壊。家ごと流されたり、一面海のようになったりした街の様子を、ニュースでただ呆然と見ていました。豪雨被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

公共放送たるNHKはずっとニュースを流し続けていました。テレビだけでなくネットでも同時配信をし、情報が届きやすいようにしていましたが、被災地の方々は停電や浸水でそれどころではなかったでしょう。

合わせて7カ所の堤防が切れ、24カ所で浸水。まるで東日本大震災の津波を思わせる濁水の海の中、屋根の上やベランダ、電柱などで救助を待つ方々の姿がライブ映像でとらえられていました。濁流が押し寄せる中 救助要請が相次ぎ、消防・警察・自衛隊はボートやヘリコプターでの救助活動を続けています。

激甚災害にも指定された、今回の記録的災害。原因は「線状降水帯」と呼ばれる積乱雲の行列状態だったようです。昨年の広島の土砂災害もこれが原因だったそうですし、「’98豪雨」と言われた1998年(平成10年)、高知市が泥の海に沈んだ時もそうだったようです。

その時、ピーク時の高知市の時間雨量は129.5ミリ、2日間の降水量が800~1000mmに達する記録的な大雨となりました。雨には強い高知ですが、空前の豪雨に堤防が切れたわけではなく、越流して海になったのです。

662(写真は昨年8月の高知市浸水時)

わが家は床下浸水でしたが、それでもトラウマになって、しばらく雨の音が怖くてたまりませんでした。浸水がなかなか収まらない今回の被災者のみなさんは、どれだけ怖い思いをなさっていることでしょうか。胸が痛みます。

まるで震災の時の津波のような状況になっている今回の映像を見て、長女にニュースを見せないように気をつけています。長女は東日本大震災の後、震災の映像で心を病んでしまったからです。残念ながら、今も完治していません。

しかし、救いもありました。昨日・今日の災害に、早速ネットで緊急募金が立ち上がっているのです。

台風18号大雨被害 Yahoo!基金緊急募金

9月11日午後6時現在、約2万8千人の方々から、1400万円あまりの浄財が集まっていました。「寄付が2倍に。みなさまの寄付額と同額を、Yahoo! JAPANからも寄付させていただきます。」って その気概が頼もしい、Yahoo!
(寄付金上限は200万円、クレジットカードとTポイントでの募金です。)

ピースボート 災害ボランティアセンター

ここは現地に先遣隊を派遣する予定だとか。現地のニーズに合った支援をするそうです。(こちらは郵便振替、銀行振り込み、VISAとマスターカードが使えます。)

クレジットカードで募金もできる時代になったんだなぁとつくづく感じます。

机の前から動かなくても 心を届けられるのはありがたいです。
せめて少しだけでも、被災された皆さまのお力になれますように。

そして被災された皆さまのお気持ちが、早く 少しでも安らげますように
お祈り申し上げます。

 

次の記事

第663回 「笑いと意識」