第843回 「お墓参りのひととき」

3月20日

春のお彼岸の前日。今回は妹が多忙で 母と娘夫婦と4人でお墓参りの予定だったのですが、明日はお天気が荒れ模様だということで、急遽予定を変えて母と出かけました。(平日なので、娘夫婦はお仕事です。)

「面白い雲が出ている」と母が言い空を見上げると、まるで鳥が左を向いて飛んでいるような雲の形が。写真が好きな母も私も、すぐに携帯電話を取り出してパシャ。
「龍の形の雲なら縁起がいいらしいね」と言う母は、週末に84才を迎えます。

1月に事故で骨折した母がそれでも元気でお墓参りに来られるのは、父や祖父母が見守ってくれているからでしょう。母はお墓のすぐ横に早咲きの桜を植えているのですが、早くも葉桜になっていました。「2月のお父さんの命日に咲くように植えたからね」と母。

毎年この頃にお墓参りに来ると、ウグイスが「ホーホケキョ」と良い声で鳴いてくれるのです。2月頃はまだ鳴くのが下手で、「…ケキョ」くらいしか鳴けず、母がよくからかって「ホーホケキョ」と言うと、つられるのか「ホーケキョ」とか結構頑張って鳴いて、みんなで笑って和んだものでした。

ところが、今年はまったく鳴いてくれず。ちょっと寂しかったです。
どこかに引っ越したのかな?(笑)

実家のお墓参りの後は祖父母のお墓など三カ所を回ります。荷物を運びながら、やっぱり晴れの日に来て良かった、と思いました。

そしてやっと「全部終わったー!」と、空を見上げると・・・

ちょっと大きな龍っぽい雲が出ていました。頭の形は今ひとつでしたが、背骨がくっきり、シッポははっきり。でも大きすぎてシッポはフレームに入りませんでしたけど、母と「龍が出たね!」と喜びました。

のどかな、春のひとときでした。