第912回 「頑張れ、高知大丸」

7月18日

先日の高知新聞に「高知大丸 約30店閉店へ」という記事が載っており、非常にショックでした。

ご存じの通り、コロナ禍の感染拡大の影響などで5月にはアパレル大手のレナウンが倒産。現在、アパレルメーカーの2強はオンワードホールディングスとワールドですが、オンワードグループも今期に700店舗閉鎖と報じられています。オンワードは百貨店で広く展開していただけに その影響は大きく、全国的な店舗閉鎖が高知大丸の大量撤退にもつながっています。

若者向け店舗が多いショッピングセンターに比べ、落ち着いたデザインを求める中高年世代には、デパートはなくてはならない場所です。私もここぞという時の服は何十年と、大丸へ足を運んで来た一人です。父の日などで買う夫の服も大丸のオンワードの店舗で買っていたので、これからは困ったなあ…。

オンワードはこれからネット通販にシフトするようですが、私はやはり実際に試着したり、デザインを目で見て確かめないと納得できません。実際に着てみないとフィット感は不明だし似合うかどうかわからないので、リアル店舗はやはり大事なのですが。

ただ、20区画は新店舗が入る見通しだそうです。また一部の婦人服ブランドは9月以降も当面、自社スタッフで販売する方針だとか。

高知大丸は、21年秋には大型改装を予定しているそうです。高知で唯一のデパートなので、撤退につながらないよう応援しなくては。頑張れ、高知大丸!

そう言えば「開店閉店」情報のサイトには、「えっ、この店も?」と驚くような情報が多く載っていました。室戸市にある「ウトコ オーベルジュ&スパ」、あちこちのパチンコ店、園芸の大手だった園芸文化舎、つい最近まで賑わっていた揚げたて天ぷらのお店…。コロナがたくさんの選択肢を奪っていきました。

新しい生活様式の中での生き残りには、何が大切なのか。
人ごとでなく弊社も、新しい事業展開で前に進まなければと考えている真っ最中です。