第957回 「ひとときの憩い」

6月5日

「ねこぺん日和」というねことペンギンのキャラクターがあります。
私のスマホの待ち受け画面は、この「ねこぺん」のカレンダーなんです。
手に取るときに、ちょっとほっこりします。(笑)

先週 整体に行っていたとき、たまたまスマホを見ていると
「本日ローソンで、ねこぺん日和の一番くじ発売開始!」というニュースを見かけました。ただし販売店は限定とか。急いで調べると、高知市ではそこのすぐ近くのローソンで発売しているとのこと。そりゃあ、行きますよね。(笑)

「一番くじ」とは“はずれなしのキャラクターくじ引き”です。日頃は買わないため「1個700円!?高っ!」と思いつつ、可愛らしい「ねこぺん」を見るとつい引換券を何枚か握ってしまいました。奮発して4枚!ところがレジに行くと「5枚引いて下さい。」あれ?思ったより多く取っていたようです。(笑)

今回の「ねこぺん」の賞品はA B C D E F とあり、トラベル折りたたみバッグ、ランドリーネット、ハンドタオル、ふせんセット、ケーブルクリップ、クリアファイル。そして最後の1枚を引いた人がもらえるラスト賞が、星形クッションでした。

欲しかったB賞、ねこくんのランドリーネットが当たって思わず「ラッキー!」(笑)バランス良く5種類の商品が手に入り、それを入れている袋も可愛くて大満足でした。いくつになっても嬉しいものは嬉しいですもん♪

それにしてもこの「一番くじ」という商品、ビジネスモデルがよくできているなあと感心します。ちょっと高めだけど必ず何らかの賞品が当たり、欲しいものが出るまでついつい買ってしまう。アニメのキャラクターものなどが有名ですよね。

詳しい友人によると、近年この最後にもらえるラスト賞に販売元が力を入れ、良い物を出すようになってから売り切れになるのが早くなったそうです。そう言えば昔は、良い賞品が出てしまって最後は売れ残り…みたいな感じになっていたような。これもアイデアですよねえ。

ちょっと興味を引かれて調べてみると、一番くじは2003年のコンビニ展開によりヒットし、サービス開始から10年で300億円規模に成長。2006年以降のガンダムなどの投入により、ユーザー層を拡大したようで(株)バンダイスピリッツが手がけています。

そもそもコンビニは日本で最も品質管理が厳格な売場のひとつなので、それまでのやり方では通用せず、品質の向上・維持にかなり力を注いだようです。結果、くじの景品にもそれがフィードバックされ、品質向上につながったそうです。

「一番くじ倶楽部」という専用サイトもあり、約280万人が登録しているとか。それによりユーザーの属性や、各商品の満足度調査など、細かく詳細なデータが把握できるわけです。成長の背景には、綿密なマーケティングがあるんですね。

驚いたのは発売日にネットで「ねこぺん日和 くじ」で検索すると、出てきたのは新品の転売商品の数々。私が当てたランドリーネットはなんと12倍の、8500円!?驚きました。

最近は転売目的に購入している人も少なくないようで、「一番くじの転売は稼げる?」みたいなネット記事も。まあ、これもビジネスですし、買いに行けない事情がある人や「高額でも確実に商品が欲しい」人にとってはメリットがあるのでしょう。

四季折々に咲く花々、癒やしをくれるペット、夢をくれる憧れのスター。色々なもので私たちは日々の喜びを得ていますよね。

しかし、時は移ろいます。花は枯れ、ペットもスターもいつかこの世を去ります。
でもキャラクターは人気ある限り不滅なのが、最大の強みかもしれません。
友人の名句です。
「やなせさん 死すとも残る アンパンマン」