第983回 「愉快な到来物」

12月4日

この時期、到来物が多くなることと思います。(到来物とは、よそ様からの頂き物という意味です)子供の頃、家に到来物が届くと嬉しかったなあ。で、中身がお酒ならガッカリ、お菓子なら大喜びでした。(笑)
そういうノスタルジーに浸れるカプセルトイが、こちらです。

よくあるおまんじゅうや最中などのお菓子の再現ですが、ちゃんと紙のフタが取れます。それだけではなく、実はこの箱には仕掛けがあって…

ご覧下さい、面白いでしょう?(笑)
時代劇でよく見かける、お代官様と悪徳商人が酒の席で悪企みをする時に使われる「下に隠し小判」仕様の、ワイロ専用お菓子。小判の再現度も金属っぽくなかなかのもので、ちょっと重かったりするんですよ。
「越後屋、そちも悪よのう」「いえいえ、お代官様ほどでは…」(笑)

こういう愉快なものをくれるのは、もちろんスタッフの中村です。で、1日4秒だったかな?大笑いすると老化のスピードを遅らせる長生き遺伝子のスイッチがオンになるという新聞記事を読んで以来、くだらないことでも大いに笑ってます。(笑)

さて、このカプセルトイをもらったのが9月頃でしたが、最近また中村がこんなものを上納して参りました。(笑)

上品な紫色の風呂敷に包まれた、大きな到来物です。
「いつもの雰囲気と違う!」(笑)と思いつつ、風呂敷をほどくと…

「山吹色のお菓子」とこれまた美しい色の包み紙の箱が出て来ました。

中身は堂々とした、木を模した高級感あふれる箱です。
金色で「山吹色のお菓子」と書かれており、
「こういう正統派のお菓子って、中村くんにしては珍しいなぁ」
「初めて見るけど、和菓子かな?」なんて思いつつ、

フタを開けてみると…

驚きでした!!

ジャーン!「え~っ、ウソでしょー!?」もう、大笑い。(笑)
中身は、小判がぎっしり詰まっていました。

こんなに大きいんですよ!ちゃあんと、紙の帯封まである芸の細かさ。(笑)
小判はプラスチックですが、果たして、その中身は…

お菓子のダックワーズが入っていました。
小判と共に、長期保存も可能でございます、お代官様。(笑)

中には、ゴマすり用のお菓子にふさわしく、黒ゴマたっぷりのクリームが。(笑)
頂くと、普通に美味しいお菓子でした。

一緒に入っていた、お菓子のしおりがまた傑作で。(笑)

「今、蘇る 幻のお菓子
昔も今も心伝える
お菓子と言えば この一品…」。

お代官様と越後屋らしき二人がほくそ笑み、

「昔から山吹色のお菓子と言えば 言わずと知れた例のもの…
言葉にせずとも心が通う一品です。」

「このお菓子のお礼の言葉は もちろん
お主も悪よのう
で、 ございます。」

いやもう、一ヶ月分くらい笑いました!!(笑)(笑)

このメーカーさん、埼玉県朝霞市にある有限会社 セントラル・スコープという会社です。
ホームページを見てみると「お歳暮、冬のギフト、お年賀、袖の下(ワイロ)には山吹色のお菓子」とあります。(笑)

発売開始から、こっそり売って早11年…
まじめに作った、ネタっぽ過ぎるご贈答品です。
下心を密かに忍ばせ、蓋をあける御代官様の心を揺さぶる
黄金の小判の束…もう詳しい説明は不要と言わんばかりの
お約束の見栄えは洒脱の極みと自負しております。

●領収書について
身銭を切りたくない!と切に願う悪徳商人の皆様へ…
『山吹色のお菓子』ビジネスシーンでより多くの商人の皆様へお使いいただきたく、領収証を発行しております。

こういう所まで芸が細かくて。(笑)

今やお菓子もエンターテイメント性が問われる時代。
この徹底した企業姿勢、見習いたいものです。中村くん、いいネタをありがとう!
いや、「お主も悪よのう…」(笑)