第1008回 「ビジネスでの感謝」
6月4日
新型コロナの新規感染者数が落ち着いてきたこともあるのか、秋以降の研修ご依頼が増え「その月はもう一杯で…」とお話しすることまで起きてきました。こんなこと、3年ぶりくらいでしょうか。長かったトンネルを出られるのかはわかりませんが、本当にありがたいことだなぁと感じています。
最近お気に入りのドラマに、アメリカの「グッド・ワイフ」という女性弁護士が活躍する法廷ものがあります。いつも感心するのは、主人公たちが次々と展開する難しい局面の対応に、感情を揺らされながらも理性的にテキパキと対処していく小気味よさ。自分もこうありたいな~と憧れつつ、引き込まれています。
先日、思いがけないことが起きました。数回の研修をご要望のA社の方が、打ち合わせのスケジュールとは違う日を勘違いで研修予定表に組んでこられたのです。元のスケジュールで組み直して頂ければ良かったのですが、それができなくなっているということで、私も瞬間、どうしよう?と思いました。
こういう時は「誰がしたのか」(Who)や「なぜこうなったのか」(Why)ではなく、ともかく「何をするか」(What)に集中することかなと思います。
代替案として、2日前にやはり数回の研修スケジュールを組んだばかりのB社に頼んでみよう!と思いました。しかし、時間が遅かったためB社のご担当の方はもういらっしゃらず、メールでご相談をお願いし、その日は終了。それ以上はくよくよ考えないようにしました。できることは頑張るが、できないことは天に任せる感じです。
翌朝、B社のご担当の方に電話を入れると、快く「まだ日程は変更可能なので大丈夫ですよ」とのこと。「ありがとうございます!」と心から安堵しました。お礼を言って代わりのスケジュールをお伝えし、視覚でも確認できるようメールでお礼と代替日程を送りました。そのあとA社の方に電話すると、とても喜んで頂けました。
ここまでは、よくある話です。実はその後、B社のご担当の方がくださったメールの文面に、私は心を打たれたのです。
先程はお電話をいただきありがとうございました。
昨日、筒井先生がご連絡をくださった時には退室していて、
お返事が本日になりまして申し訳ございません。
ご心配のお時間が長くなってしまいました。
業務ご多用のところ、お時間を作ってくださりお礼申し上げます。
いやいや、ご迷惑をおかけしたのはこちらなのに、この完璧な心遣い!
「ご心配のお時間が長くなってしまいました。」なんてフレーズ、なかなか書けるものではありません。日頃から気遣いのレベルが高い方だなぁとは思っていましたが、今回のことで、なお一層 温かい感謝の気持ちで一杯になりました。
どちらもお仕事、精一杯頑張りますね!!