第1027回 「お兄ちゃんだから」
10月15日
次女に、二人目の子どもが生まれました。
下に妹が生まれたことで、ママべったりだった上の男の子がうまく適応できるのか少し心配だったのですが、今のところなんとかやっているようです。
赤ちゃんが退院した日に次女の家に行って、思わず上の孫に「お兄ちゃんになったね」と話しかけると、次女から一言。「お兄ちゃんだから、っていう言い方はしないでね」
聞いてみると、もう最近は「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんでしょ」という言い方をしないのだとか。
言われてみて、納得です。私自身、母からさんざん「お姉ちゃんだから○○しなさい」という言い方をされて、どれだけ反発を覚えたことか。(50年以上も前なのに覚えているってことは、根が深いってことですね)大概、「お姉ちゃんだから」と「我慢しなさい」みたいに、ネガティブな言葉とセットになるんですよね。
「お兄ちゃんだから~しなさい」という言い方よりも、
「○○くん、~しようね」という言い方の方がずっと子どもの心に寄り添えます。
気をつけようと思いました。
そして、ひばあちゃん(私の母)登場!早速、上の子に対して
「もうお兄ちゃんになったんだから~」と連発していました。思わず、次女と顔を見合わせます。しかし次女も87歳の祖母にいくら言っても無駄なのはよくわかっているので、そこはスルー(笑)
心しておかないといけないのは、自分の子どもではないので、教育はあくまでもパパ・ママが主体ってことですよね。もちろん「温かく見守る」など祖父母に求められる分野もあるでしょうが、一歩引いて客観的にどうなのかという視点で、共に学んでいくことが大事かなあと思います。まだまだ初心者マークの祖父母なので。
ついでに私自身、「おばあちゃん」という呼ばれ方は嫌なのですが、ではなんて呼ばれたいのか?(今は「ばぁば」が多いようですね。)
イタリア語でおばあちゃんは「ノンナ」と呼ぶらしく、そう呼ばれたい!と次女に話すと「え~?」と、やんわり拒否され、「おばあちゃんとこ、行く?」と子どもに話しかけてました。名前の呼ばれ方くらい、選んでいいじゃん!と思い、「ノンナだよ」とか、話しかけていたのですが。
最近、急激に言葉数が増えてきた2歳の孫がある日私を見て、「あ、おばあちゃんだ!」(笑)
やっぱり、母親がなんて言うのかが、すべてを決定していくようです。
これがまさに、言語教育なんですね(笑)