ウィークリーN
第13回●2003年2月1日(土) 「テレビの誕生日」
   
 

長女が「おめでとうー」と独り言を言っている。「誰に言ってるの?」と聞くと「テレビに」と答えた。今日はNHKテレビの放送が始まって50周年なのだそうだ。で、「お誕生日おめでとう」ということらしい。NHKは記念に、テレビの歴史と過去の番組を朝8時から16時間に及ぶ特別番組で延々と放送しており、16歳の長女はそれを喜々として見入っている。

「ニュースセンター9時」の磯村尚徳さんを久しぶりにお見かけした。懐かしいなあ。同時期の「おしん」のVTRも流れていた。

この「おしん」が放映された年、私はNHK高知局で夕方のローカルニュース「630こうち」のキャスターをしていた。まだ、アナウンサーはキャラクターを出してはいけない、正確に伝えることが最も大切だと教育されていた頃だ。ニュースの現場は非常に楽しかったが、もう一年と慰留されたにもかかわらず、若かった私はさっさと結婚する方を選んで退局してしまった。山口百恵の生き方にあこがれていたのだ。もう、はるか20年も前のことである。

その後、テレビは「新日本紀行」「シルクロード」などの定番番組や、「ブーフーウー」「新・八犬伝」「ひょっこりひょうたん島」など、懐かしい!番組を次々に見せてくれ、ついつい見入ってしまった。こういう力のある番組は、音楽も確固たる印象を残していることに改めて気づく。中でも「ひょっこりひょうたん島」はオリジナルの声優さんにより懐かしい人形たちが、30分の新作を特別公開という贅沢さ。
(さすがにドン・ガバチョは名古屋章だったが…)
これは、井上ひさしさんが脚本書いてたんだものなあ。面白かったはずだ。

また、少年ドラマシリーズ第一作の「タイム・トラベラー」の映像が少し流れたのも嬉しかった。中学2年の頃、すっかりこれにハマってしまい、筒井康隆の原作「時をかける少女」も、何度も読み返したものだ。
これをきっかけに、SF小説が大好きになったっけ。

こうしてみると私も立派なテレビっ子だったのかも…。そうして傍らでは、テレビっ子2世が、楽しそうに過去の名番組を堪能しているのだった。
(オイオイ、あんたは一体いくつなの?)


 
 
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