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第145回●2005年8月21日(日)

   「男女のコミュニケーション・セミナー」


 昨夜は、サウスブリーズホテルで、NPOこうち結婚応援団主催の「パートナーシップ・スタディセミナー」を行った。男女のコミュニケーションを考えるセミナーの2回目だ。
 非婚化・晩婚化により、少子化は高知でも大きな問題になっている。しかし、「結婚はまだしたくない」という人は案外少ないように感じる。むしろ、「いい人がいれば結婚したいんだけど、なかなかチャンスがなくて…」「出会いがなくて」「積極的な行動が取れない」と悩む適齢期の男女が私の周囲にも多い。

 現在の問題として多いのが、男女のコミュニケーションがうまくいかないことらしい。出会いの場があっても積極的になれないとか、反対に相手を気遣うことができずに疎まれてしまったり。たとえば
・最初のお見合いの食事すら、1円まで割り勘だった男性
(それによって女性は、人間の器の小ささを感じてしまう)
・結婚相手を探しているはずなのに、初対面で家事をまるっきり否定する女性
(大都会ならまだしも、高知ではまず、通用しない)

  これではうまくいかなくて当然だ。ちょっとしたアドバイスで「自分が何で異性とうまくつきあえないのか」気づき、改善できることは多いのではないだろうか。
 こうした男女の応援をしていこう!というところから、NPOこうち結婚応援団は今年発足した。先月、立ち上げの第1回の「恋愛コミュニケーション初級編:自己分析」セミナーを行った。

 今回も久しぶりの大雨の中、70名以上の男女が県内あちこちから集まり、熱心に耳を傾けてくださった。テーマは「男女のコミュニケーション」。男女の脳の違い、それぞれの特徴、考え方の傾向、パートナーとの愛情ある関係作りのために、などをお話しし、チェックシートもやっていただいた。

 「ねえねえ、お隣の◯◯さんたら、今朝こんなこと言うのよ〜」と言う、一見つまらない会話に隠された女性の心理。また、最初のアプローチで男性はどうするべきか?など、できるだけ実例を交えて、皆さんにも考えて頂いた。

 最近よく耳にする「セレブ」という言葉だが、「私は必ずビッグになって、セレブになってみせる!」と言う女性は見たことがない。「セレブ婚」と言うように、セレブな男性を待っているのが一般的だろう。私はあれにいわゆる「シンデレラ・コンプレックス」を感じる。「いつか王子様が現れるはず」という他者依存体質である。しかし私自身、若い頃はまさにそうだった。どうやらこれも、良い悪いではなく女性の特徴の一つらしい。

 単なる講演だけでは面白くないと思い、最後に受講者の皆さんで交流するという組み立てに1・2回ともしてみた。「男女でこんなに違いがあるとは驚いた」「帰って女房にもチェックをやらせてみよう」「今のうちに異性の心理を勉強しておいて良かった。ぜひ今後役立てたい」などとお陰様で好評をいただき、肩の荷が下りた。

 私はコミュニケーションについてを専門にしているが、最近特にコミュニケーションという要望の範囲が広がってきたと感じる。もともとビジネスマナーから始まったが、その後、ビジネス・コミュニケーション、医療・福祉コミュニケーション、就職でのコミュニケーション、 良い人間関係を築くためのコミュニケーション、この男女のコミュニケーション…など、どんどん増えてきている。
  それにつれて勉強する範囲が増え、大変でもあるが、つくづくコミュニケーションは面白い…と思う、今日この頃である。

 

 
 
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