話しことば検定1級以上の強者?が全国各地から集まり、3日間の研修があった。私は都合で2日間しか参加できなかったが、予想以上に充実した、楽しい時間を過ごすことができた。
話しことば協会では1級合格者を対象に、協会認定講師試験を行っている。さらに認定講師試験受験者のほとんどの方が、「話しことばカフェ」というメーリングリストに入っている。言葉に関する疑問・意見などをメールで自由に交換できる、貴重な場である。そのため初めてお話ししたのに、とてもそうは思えない親しみを感じる方も多かった。名古屋のHさんや岡山のNさんはとてもパワフルでユーモアがあり十年来の友人のようだし、カフェ管理人のIさんは歯科医師でいらっしゃるが、まるで学者のように何でもご存じだ。みなさんとても知的で明るいオーラを持った方々ばかりでわいわいと楽しく学び、2日間はあっという間だった。
中でも岩手県のKさんには、少なからぬご縁を感じた。実は私の大好きなNSPは、岩手出身なのだ。そのため、天野さんが7月に亡くなってから岩手では、何回か追悼番組が作られている。KさんはFM岩手のパーソナリティーで、7月・8月に何回かNSP特集を放送なさった。電子掲示板のファンの呼びかけで、私も聴けないけれど追悼の意味を込めて、その番組に1度だけリクエストとメッセージを送ったのだが、その時に名前が読まれたよと友人が教えてくれていた。
だからメーリングリストで、Kさんのお名前をお見かけした時にはびっくりした。考えてみれば、話しことば協会にはしゃべる職業の方が圧倒的に多いのだから不思議はないのだが…。研修会の数日前だったが、そういう経緯を書いたメールを出すとKさんもびっくりなさっていた。「じゃあ、今月放送した『NSP天野滋
追悼特別番組』のオンエアテープをお土産にお持ちしますね」と、嬉しいお返事をくださっていた。
実は以前にもファンの方が、Kさんの番組のNSP特集をオンエアしたテープを録音し、送ってくださったことがあったので、声だけは存じ上げていたのだ。そうしてお会いできたKさんは、天からの贈り物のような、深い響きの素晴らしい声をなさっていた。直接、NSPに関する最近の思い出なども伺うことができ、とても感激。「天野さんが会わせてくれたのかもしれませんね」と言い合った。
そしてこのテープがリハビリとなり、天野さんを失ったトラウマから抜け出せて、再びNSPの曲が聴けるようにもなった。Kさん、ありがとうございました。
研修会の内容は、今回は言葉に関してだけではなく、交流分析という心理分析についてだったが、自分の課題がより明確になり、とても勉強になった。(特に家族に対する優しさが…あぁ反省。)ぜひ続けて勉強したいという方も多く、早くも来年初めに次回の講習会が計画されそうだ。実はこの研修会の参加にはかなり迷ったのだが、Iさんが勧めてくださったことで、重い腰を上げることができた。Iさん、ありがとうございました。
こうしていつも、周囲の方々に助けられている自分をまたまた自覚する結果となった。チャンスをつかむ=前向きに学ぶことに対し、「YES」って言うこと、ホントに大事ですねえ。自己分析の結果、「素直に人に従う」度がなんと20点中1点(!)だった私、肝に銘じなければと思いました。
しかし、再び「障害者自立支援法」提出の動きには、断固として反対だ!!と思う今日このごろ。