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ウィークリーN

第155回●2005年10月30日(日)

   「龍馬像に大接近。」


 坂本龍馬と言えば、高知はもとより日本にとってかけがえのない英雄です。県外の友人が来高したときには、 「ぜひ桂浜の龍馬像を見たい」というリクエストがよく来ます。

 先週岡山の友人が来高し、龍馬像に案内しました。像は小高い丘の上にあり、悠然と太平洋を見つめています。おりしも龍馬生誕170年とかで、期間限定で「龍馬に大接近」というイベントをやっていました。

 
  実はご存じない方も多いと思いますが、龍馬像というのは、台座が非常に高いのです。約13.4mもあり、はるか下から見上げるのです。 「龍馬に大接近」は龍馬像の横にやぐらを組み、龍馬の目線で太平洋を見てみようというイベントなのです。
 嬉しいことに、普段は見られない龍馬の横顔も見ることができます。毎年人気のイベントだそうで、今年は10月15日から12月4日まで行われるとか。
  やぐらは無骨な鉄骨を組んだもので、工事現場みたいだし、足場も良くなくて少し上りにくい感じでした。5階建てくらいあるのかな?高所恐怖症の人にはちょっと怖いかも。
 しかし、 階段を上りきって目の前に龍馬の横顔が見えたときには、思わず友人と歓声を上げました。
 下から仰ぎ見る厳しい表情と違い、初めて見る横顔の龍馬像は、優しげな表情に見えました。お龍さんや乙女姉さんは、龍馬のこういう表情が好きだったのかもしれませんねぇ。
 松林の向こうに見える、太平洋の水平線。龍馬は海の向こうのアメリカを見ているのでしょうか。
  瀬戸内海を見慣れた友人は、「海の色が全然違う!波頭が白い。
それに水平線がこんなにず〜っと続いてるの、初めて見た」と喜んでくれました。

 ちなみに、龍馬はアサヒビールの『一度で良いから、お酒を飲み交わしたい歴史上の人物』調査で第1位だったそうです。わかるなあ、その気持ち。だって、未来を見つめて気持ちよく飲めそうだもん。
 もし今龍馬が生きていたら、現在の日本を見て、いったい何と言うでしょうか?
「おまんらぁ、しっかりしとうせよ。日本の国は、これからがしょう大事ぜよ」
(あなた達、しっかりしてくださいよ。日本の国はこれからが非常に大事ですよ)
なんて言うかもしれませんね。

 

 
 
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